✅ この記事の結論
我が家の外構工事は総額 約452万円(税込)でした。依頼したのは一条工務店の提携外の業者です。
提携外構業者からも提案を受けましたが、項目がいくつか少なく、見た目も好みではないのに100万円以上高い内容でした。あのまま提携で頼んでいたら700万円近くになっていたと思います。
差が出た最大の要因はカーポートです。まったく同じ商品が、提携業者や他の業者では150万〜180万円の見積もりでした。実際に払ったのは本体+施工で118.5万円。依頼した業者がカーポートの仕入れに強かっただけです。
会社によって、商品ごとに強みと弱みがある。これが相見積もりを取る本当の理由でした。
この記事では見積書の全項目を公開し、施主支給の判断基準、住宅ローンに含める話まで書きます。
我が家は築約45年の木造住宅から、一条工務店のグランスマートへ建て替えました。解体費・外構費まで含めた総額は45,036,000円(約4,500万円)。この記事で扱う外構の約450万円(施主支給を含めると約500万円)は、この総額の中に概ね含まれています。
建物の見積もりは打ち合わせを重ねるほど精度が上がっていくのに、外構だけは別の時間軸で動いています。気づいたときには「もう本審査が終わっている」という話になりがちです。
ネットで外構の記事を読むと「相場は200万〜300万円」と書いてあります。我が家はそれを大きく超えました。ではなぜ超えたのか。そして、どこで100万円以上を削れたのか。相場のデータは2026年8月時点で確認できたものです。
我が家の外構見積もりを全公開|総額 約452万円

まず全体像から出します。工種ごとの小計です。
| 工種 | 金額(税抜) | 構成比 |
|---|---|---|
| 1. 組積工事 | 200,177円 | 4.9% |
| 2. 駐車場・アプローチ工事 | 2,713,960円 | 66.1% |
| 3. 門柱工事 | 386,160円 | 9.4% |
| 4. フェンス工事 | 193,892円 | 4.7% |
| 5. その他工事 | 613,770円 | 14.9% |
| 端数値引き | −1,819円 | — |
| 合計(税抜) | 約4,106,000円 | — |
| 総計(税込) | 約4,517,000円 | — |
※2025年8月27日付の内訳書・内訳明細書に基づきます。手元の見積書には「総計4,532,000円」と印字されていますが、これは後述する門柱ユニットの単価が訂正される前の版です。訂正分13,860円を差し引いて再計算した金額を掲載しています。最終精算では、さらに1〜2万円程度の増減がありました。
我が家の場合、駐車場・アプローチだけで全体の3分の2を占めています。ただし、施主支給がいくつか含まれていますので、実際のところは外構費は約500万円となります。
| 駐車場・アプローチの内訳 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| カーポート関連 | 1,250,600円 | 本体990,000円+施工195,000円+ポリカ折板加算60,000円+斫り5,600円 |
| 階段・タイル・天然石 | 600,178円 | 階段3ヶ所の造作+仕上げ材 |
| ミニタイプの屋根(2箇所) | 470,332円 | 見積書上は「サイクルポート」で計上 |
| 土間コンクリート一式 | 375,770円 | 34.6㎡(砕石転圧・メッシュ筋・型枠・ポンプ車込み) |
| 物置の基礎・転倒防止 | 17,080円 | 物置本体は施主支給のため計上なし |
| 小計 | 2,713,960円 | — |
屋根のある構築物だけで172万円。総額の約38%です。我が家は屋根を付けたい場所が多く、大小あわせて4つ入れています(うち1つは2つをつなげたタイプ)。
📌 我が家が相場を超えた理由は、はっきりしています
① 屋根を4つ入れた……カーポート+ミニタイプで172万円。総額の38%
② 階段が3ヶ所ある……東側・西側(2箇所)・中央。平地ではありますが、周りと比べて70cmほど高いところに建てている高低差のある敷地なので、階段の造作だけで28万円
③ 門柱が2基ある……表札もインターホンも2セット
④土地面積が100坪を超えている…面積は広いものの、建替前のものを流用できるところはそのまま流用
逆に言えば、平坦な土地で屋根をなくせば、同じ業者でも200万円台に収まるということです。相場との差は「ぜいたくをしたから」ではなく、敷地条件と屋根の数で説明がつきます。
提携外構を断って、100万円以上安くなった
ここがこの記事の本題です。一条工務店には提携の外構業者があります。これは地域によって異なり、営業所によっていくつかの外構業者と提携しているようです。担当者にお願いしたら、そのうちの1つを紹介してくれました。我が家も紹介してくれた提携業者と打ち合わせました。
一条工務店が悪いとは思っていませんが、紹介してもらった提携業者は正直に言って、微妙でした。
- 最終的に依頼した業者と比べて、項目がいくつか入っていなかった(例えば4つの屋根のうち2つはなかった)
- 見た目も好みではなかった
- 打ち合わせで依頼したはずの項目が入っていなかったり、依頼していないはずの項目が入っていたり
- それなのに100万円以上高かった
- 100万円以上高いわりにデザイン性が見た瞬間わかるほどに悪かった
内容を揃えて考えると、提携で頼んでいたら700万円近くになっていたと思います。実際に払ったのは約452万円、施主支給を含めても約500万円ですから、200万円以上の差がありそうです。
差が出た正体は「業者ごとの得意分野」でした

中間マージンの話だと思っていたのですが、ネットで調べる限りだと一条工務店にマージンを払っているという記事も見かけなかったですし、一条工務店はただ紹介しているだけのようでした。おそらくシンプル外構に強い会社だったのだと思います。
具体的には唯一、コンクリートと砕石などの見積もりだけは安い外構業者でした。一方、見積書を並べてわかったのは、カーポートの値段が全然違うことでした。依頼したカーポートは、折板のカーポートのオーダーメイドでした。
| 同じカーポートの見積もり | 金額 |
|---|---|
| 提携外構業者/他の提携外業者 | 150万〜180万円 |
| 実際に依頼した業者(本体990,000円+施工195,000円) | 1,185,000円 |
| 差額 | 約31万〜61万円 |
※「150万〜180万円」は、我が家が実際に他社から受けた見積もりの金額帯です。商品はいずれも同じものでした。
まったく同じ商品で、この差です。理由は依頼した業者がカーポートに強く、仕入れが安かったから。それだけです。
我が家は屋根を付けたい場所が多かったので、この1点が業者選びの決め手になりました。カーポートを4つ入れる計画だったので、単価差がそのまま数十万円の差になったのです。
📝 相見積もりの本当の意味は「値切る」ことではありません
相見積もりというと、金額を下げさせる交渉材料だと思われがちです。でも我が家が実感したのは違いました。
会社によって、商品ごとに強みと弱みがあるということです。カーポートが安い会社、タイルが得意な会社、植栽に強い会社など色々あります。それぞれ仕入れルートが違うからです。
外構工事費は住宅の建築費用の1/10程度と、建築費用と比べたら少額です。おそらく値切ったとしても数万円単位にならざるを得ないことはわかっていましたので、我が家はデザイン性、各社の強み、何より営業担当が信頼できるかという3点に絞って比較していました。
見積もり自体は、「自分がいちばんお金をかける品目を、いちばん安く仕入れられる会社を見つける」ために用いていました。我が家の場合、最もお金をかけたのはカーポートでした。日頃の利便性に影響するところですので、お金をかけることにしました。
各家庭がお金をかけるところが決まれば、費用面でおすすめ=利便性を高める設備をより多く導入できる外構業者がわかってきます。
我が家が選んだ外構業者は、デザイン性もかなり良く、営業担当も信頼が置けるところでした。外構業者の会社も近く、徒歩数分の距離だったこともあり、営業担当がかなりの頻度で見に来てくださっていました。色々なトラブルはありましたが、営業担当としてはよく頑張ってくださっていたと思います(ちなみに見た目で選んだわけではありませんが、結構若くて清潔感のあるイケメンな営業担当さんでした)。
提携と提携外、それぞれの本当のメリット
とはいえ提携外がいつでも正解というわけではありません。我が家が実際に比べて感じた違いを並べます。
| 項目 | 提携外構業者 | 外部業者(我が家の選択) |
|---|---|---|
| 価格 | 一般的には中間マージンが乗るため割高になりやすい (ただし一条工務店の場合はおそらくマージンがない) | 相見積もりで価格競争が働く。得意分野があれば大きく下がる |
| 提案の質 | 標準的な提案になりやすい | 専門業者ならではの提案を受けやすい |
| 着工タイミング | 引き渡し前の着工も可能 | 原則引き渡し後から (我が家も引き渡し後から工事が始まりました) |
| 住宅ローン | 建物代と一緒に扱いやすい | 金融機関に要確認 (対象外とする銀行が一般的ですが、 提携銀行の場合は建築費以上のローンを組めることがある) |
| 手間 | 業者を探す手間がない | 自分で探して比較する必要がある |
| 図面・情報の共有 | 建物の図面がそのまま渡る | 自分で図面を渡す必要がある |
| 不具合時の窓口 | 一条工務店の担当者経由で相談しやすい | 外構業者と直接やり取り (一条工務店が全くフォローしてくれない訳ではありませんが、 業務外なので過度に期待しないようにしましょう) |
一番現実的な進め方は、提携業者に1社プランを作ってもらい、それを持って外部業者に相見積もりを取ることです。提携業者のプランには建物の図面と敷地条件が正確に反映されているので、それ自体が良いたたき台になります。我が家もこの順番でした。
見積書は1行ずつ検算してください
我が家の見積書には、単価の間違いがありました。門柱に付けるユニサス(Panasonicの門柱ユニット)の単価が、本来より高く入っていたのです。指摘したら訂正してもらえました。
| Panasonic ユニサス CTCR7723 | 金額 |
|---|---|
| 当初の見積単価 | 68,460円/基 |
| 指摘後の訂正単価 | 61,530円/基 |
| 2基ぶんの差額 | 13,860円の減額 |
金額としては1万円台です。大きくはありません。でも、言わなければそのまま払っていました。
人間のすることですのでミスはつきものです。疑問点があれば確認しましょう。
💡 見積書を受け取ったら、この3つだけ確認してください
① 定価×(1−値引き率) が単価と合っているか……これが今回のケースです。電卓で1行ずつ検算すれば見つかります
② 数量×単価が金額欄と合っているか……転記ミスは起こります
③ 各工種の小計と、総額が合っているか
外構の見積書は項目が50行を超えることもあります。全部を理解する必要はありませんが、算数が合っているかを見るだけなら誰でもできます。30分の作業で1万円以上見つかることがあります。
定価はまったく当てにならない
検算していて気づいたことがもうひとつあります。同じ1枚の見積書の中で、値引き率が20%offから62%offまでバラバラでした。
| 製品 | 定価 | 値引き率 | 実際の単価 |
|---|---|---|---|
| LIXIL ネスカFミニ 2連棟(屋根) | 545,100円 | 62%off(キャンペーン) | 207,138円 |
| LIXIL ネスカFミニ 21-50(屋根) | 246,300円 | 62%off(キャンペーン) | 93,594円 |
| LIXIL 目隠しフェンス フェンスAB YS3型 | 29,000円/セット | 50%off(キャンペーン) | 14,500円/セット |
| アイコットリョーワ タイル クラレット300角 | 7,560円/箱 | 35%off | 4,914円/箱 |
| TOYO 天然石 オークルストーン 乱形 | 17,400円/㎡ | 20%off | 13,920円/㎡ |
※我が家の見積書に記載されている定価と単価です。値引き率は業者・時期・キャンペーンの有無によって変わります。同じ製品でも別の業者では違う率になります。
同じLIXILの製品でも、屋根は62%off、フェンスは50%off。一方で天然石は20%offしか引かれていません。
つまり「定価が高い=高い買い物」ではないということです。定価545,100円の屋根が207,138円になる一方で、定価17,400円の天然石は13,920円にしかなりません。
施主支給の判断基準|我が家は「差額1万円」で線を引きました
外構の見積もりには、「これ、自分で買ったほうが安いのでは」という品目が混ざっています。我が家が施主支給にしたのは4点です。
- ポスト(すべて施主支給)
- 監視カメラ
- 物置本体(ヨドコウ エスモ ESF-2109A)
- インターホン
ただし「安いから全部自分で買う」ということはしませんでした。実際に使った判断基準はこの4つです。
📌 我が家の施主支給ルール
① 同じ型番で比べて、差額が1万円以上あれば自分で買う
手間をかける価値がある線を、最初に決めておきました。数千円の差なら業者に任せたほうが確実です。また、当然のことながら配達後の故障は保証してくれなくなるので、配達~保管までの間を保証しておきたい商品は施主支給しませんでした。
② 最新すぎて業者が自社で導入できない仕様のものは、自分から提供する
業者の仕入れルートに乗っていない製品は、そもそも頼めません。防犯カメラは最新のものを導入したため、業者が仕入れることができませんでした。
③ 安くなるとしても、外構の作業に影響を与えるものは支給しない
工程と品質に直結するものは、プロに一本化したほうがいい。例えば砕石やフェンスなどは当然ながら自分でも用意できますが、少しでも配達が遅れたら工程が遅れてしまうので依頼しませんでした。こういった施主支給は許してもらえたとしても、業者としてはかなり嫌がる施主支給でしょう。
④ 自分でやりたい部分は、業者の作業がすべて終わったあとに自分でやる
我が家は実際、外構工事の完了後に自分でコンクリートを打った場所があります。工事中に施主が手を出さないのが、揉めないコツです。旦那が自分でコンクリートを打ったことのある人でしたので、我が家の場合は外構工事の終了後にモルタル等を購入して子どものお砂場を作ったり、花壇を追加で作ったりしました。
物置については、見積書に痕跡が残っています。本体136,500円と設置費21,000円が単価欄に書かれているのに、数量が入っていないので金額が計上されていない。施主支給にした結果です。ただし、物置の場合は施主支給したとしてもいくらかのお金がかかってしまいます。
物置くらいならそこまで難しくないですし、他の外構工事に影響を与えないので自分で作っても良かったのですが、転倒防止をしっかりしたいと思ったら依頼するほうが良いと判断して自分で作りました。本体は自分で買い、基礎と固定は業者にやってもらう。旦那は自分で作りたかったと悔いていましたが、結果的には安心感と時間を買ったと思えば頼んで良かったと思います。
| 我が家の物置まわり | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| 物置 本体(ヨドコウ エスモ ESF-2109A) | 施主支給 | 計上なし |
| 物置 転倒防止 | 4箇所 | 11,200円 |
| 物置 基礎設置費(材共) | 6箇所 | 5,880円 |
| 業者に払った合計 | — | 17,080円 |
📝 「施主支給=必ず得」ではありません
ここは強調しておきたいところです。
我が家の見積書では、ミニタイプの屋根が定価545,100円→207,138円(62%off)でした。この値引きは、施主が個人で買っても絶対に受けられません。業者に頼んだほうが圧倒的に安いのです。
だから支給を決める前に、その品目の見積単価を必ず出してもらってください。比べてから決める。順番を逆にすると損をします。
あわせて、支給品の取り付けを受けてくれるか、支給品が原因の不具合は保証対象外になるか、納期は工事日に間に合うかも事前に確認を。
外構費は住宅ローンに含められる。でも我が家は現金で払いました
お金の話をします。ここは我が家の判断がやや特殊なので、そのまま書きます。
我が家は一条工務店の提携銀行の住宅ローンを選びました。その結果、外構費を住宅ローンに含めることができる状態にはなっていました。厳密に言うと、住宅価格の1.1倍までは、細かく問われることなく住宅ローンに含められるという運用でした。提携銀行の住宅ローンの強みはここにあります。
※2025年当時、我が家が利用した提携ローン会社での運用です。金融機関・時期・審査内容によって条件は変わります。同じ条件が適用されるとは限らないので、必ずご自身で確認してください。
それでも、我が家は外構費を住宅ローンに入れませんでした。理由は単純で、住宅ローンを増やしすぎたくなかったからです。借りられる額と、借りるべき額は別だと考えました。結果として外構費も解体費も、全額を現金で用意しています。
💡 ただし「含められる状態にしておく」ことには意味があります
現金で払うと決めていても、含められる選択肢を持っておくこと自体が保険になります。
建築中は、地盤改良や追加工事で想定外の出費が起きます。そのときに「外構はローンに回す」という逃げ道があるかないかで、精神的な余裕がまるで違います。
だからローン会社を決める段階で「外構費を含められるか」を聞いておくのは、実際に含めるかどうかと関係なくやっておくべきです。
そして含める可能性があるなら、本審査の1〜2ヶ月前までに外構の見積もりを用意してください。提出物として求められる可能性があります。なお、我が家の場合は、外構の見積もりすら不要でした。一条工務店が仮で入れている外構費だけで住宅ローンに含められました。
逆に、提携ローンを使わない場合は要注意です。提携外の業者への支払いをローン対象外とする金融機関もあります。後から気づくと、外構費をリフォームローンで借りることになります。
| 200万円を借りる場合 | 住宅ローンに含める | リフォームローンで別に借りる |
|---|---|---|
| 金利の例 | 年1% | 年3.0% |
| 返済期間 | 35年 | 10年 |
| 月々の返済額 | 約5,646円 | 約19,312円 |
建て替えならではの話|使えるフェンスは残しました
我が家は建て替えでした。建て替えの場合、「すでに外構がある」という前提があります。これは費用が増える要因にもなりますが、減らす材料にもなります。我が家の場合、壊さないといけないところもありましたが、壊すと廃棄費がかなりかかってしまうことが分かったため、再利用できるところは再利用しました。
フェンスが19万円で収まった理由
我が家の敷地は100坪を超えています。普通に考えれば、フェンスだけで100万円コースです。
ところがフェンス工事は193,892円で済みました。相場(10mで25万〜50万円)を下回っています。
理由は、建て替え前のフェンスで使えるところをそのまま活かしたからです。
| 面 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 表側 | 撤去して新設 | 目隠しにしたかった/工事の邪魔になった |
| 横 | そのまま残した | 見えないのでほとんどのフェンスは古いままでよいと判断。 ただし、工事の邪魔になる一部のフェンスは取り替えています。 |
| 裏 | そのまま残した | かなり新しかったので交換不要 |
そして新しく取り替えた部分も、見えないところは目隠しフェンスにしませんでした。目隠しフェンスは高いので、必要な面だけに絞っています。実際、目隠しフェンスの施工は8.1m分だけです。
「既設フェンス解体費 34,000円」という項目がありますが、これは目隠しにしたかった/工事の邪魔になった場所だけとなります。
📌 建て替えの人だけが使える節約法です
更地から建てる新築にはできない判断があります。
① 既存のフェンス・擁壁・土留め・コンクリートで、使えるものは残す
「全部きれいにしたい」と思いがちですが、見えない面まで新しくする必要はありません。横と裏を残すだけで、数十万円が浮きます。
② どこが気になるかを、すでに知っている
建て替え前の家で何年も暮らしているので、「どの窓から隣が見えるか」「どこから視線が気になるか」「不満に感じているところ」を体で知っています。新築の人が図面で想像するしかない部分を、事実として判断できる。これは大きなアドバンテージでした。
我が家が目隠しフェンスを8.1mに絞れたのも、この経験があったからです。実際のところ、パーフェクトとはいえませんが、不満点をかなり解消したので満足感はかなり高いです。
解体の見積もりで必ず確認する4項目
一方で、増える側の話もします。建物の解体工事の見積もりに、外構の撤去まで入っているとは限りません。
💡 契約前に、見積書の文言で確認してください
1. ブロック塀・万年塀は撤去範囲に入っているか(境界のどちら側かも)
2. 門柱・門扉は撤去対象か
3. 駐車場の土間コンクリートは撤去するか、残すか
4. 庭木・庭石・池・物置の基礎はどうなるか(庭石と池は高くつきます)
残った古い塀を後から撤去すると、解体業者にもう一度来てもらう費用が発生します。これは完全に無駄です。口頭の「たぶん含まれてます」は根拠になりません。
我が家の場合、土間コンクリートの撤去費が物凄く高かったです。面積が広いこともそうですが、かなり昔に打ったことから最近はなかなかない厚さ約20cmの土間コンクリートになっていました。推定の撤去費が80万円ほど(100万円ほど覚悟したほうが良いかもしれない)でしたので、いくら新しいコンクリートが良いといっても作り直す気になりませんでした。このため、ヒビもほとんどなかったことから、土間コンクリートはできるだけ流用して、新たに作り直さざるを得ないところだけ作り直しました。
我が家の外構見積書にも、建て替え特有の項目が並んでいました。
| 建て替え特有の項目 | 我が家の実額 | 備考 |
|---|---|---|
| 既設フェンス解体費 | 34,000円 | 処分費込み・表側のみ |
| 土量調整費 | 130,000円 | 見積書に「概算」と明記されている |
| 整地費 | 35,000円 | — |
| 重機・回送・オペレータ費 | 45,000円 | — |
| 土木工事費 | 35,000円 | — |
| 手掘り根削費 | 30,000円 | 組積工事に計上 |
注目してほしいのは土量調整費130,000円が「概算」になっていることです。建て替えでは、古い建物と外構を撤去したあとに土がどれだけ余るか・足りないかが掘ってみるまでわかりません。だからこの項目は概算で入ります。
ちなみに我が家の見積書には「排水設置費 25,000円(浸透槽別途)」という記載もありました。「別途」と書かれると身構えますが、結果として浸透槽は発生しませんでした。「別途=必ず追加になる」わけではありません。ただし発生する可能性がある項目だと理解しておくのは大事です。
また、住宅建築前の一次解体と住宅建築後の二次解体のいずれで壊すのかは事前に調整しておいたほうがよいです。基本的には住宅建築前の一次解体のときのほうが専門業者ということもあり、値段が安いです。我が家はもともとのアプローチも門柱も一次解体のタイミングで解体しました。二次解体で依頼した場合は追加で40万円ほどかかる見込みとなっていました。
住宅の撤去補助金は「タイミング」が命です
これは我が家の失敗談ですが、やむを得ないものでした。2018年の大阪府北部地震でブロック塀の倒壊事故があって以降、多くの自治体が「危険なブロック塀等の撤去費用」に対する補助制度を設けています。また、空き家防止のために解体費用に補助金を出す自治体も多かったのですが、それを知らなかったこともあり、当然ながら対象となりませんでした。時期的に予算が無くなっている時期でしたので、建築時期を遅らせる以外にありませんでしたが・・・
📝 補助金は「工事を始める前」の申請が原則です
ほとんどの自治体で、着工後に申請しても対象になりません。解体工事のスケジュールが決まったら、真っ先に自治体の窓口に確認してください。
建て替えは解体のタイミングが早いので、気づいたときには工事が終わっているというのが一番ありがちな失敗です。
太陽光・蓄電池がある家は、外構を先に決めておく
我が家は太陽光13.475kW+蓄電池で2,485,000円の設備を入れています。パネルは屋根に載りますが、パワーコンディショナと蓄電池は屋外の壁際や地面に置きます。エコキュートもあります。
つまり家の外周のどこかが、設備置き場として埋まります。
ただ、これは建てるときに事前に調整しておくべき事項です。我が家は先に調整しておいたので、特に不都合は生じていません。
📌 家が建つ前に、外構を「うっすらとでも」決めておいてください
完璧なプランは要りません。この程度で十分です。
・車をどこに何台停めるか
・屋根をどこに付けたいか
・フェンスをどのあたりに立てるか
・物置をどこに置くか
これが決まっていれば、蓄電池やエコキュートの位置を、外構と干渉しない場所に寄せてもらえます。建物側の打ち合わせでしか決められないことなので、外構が後回しだと間に合いません。
外構業者に渡すべきは①配置図(建物と敷地の関係)②屋外機器の位置がわかる図面 ③外部水栓・屋外コンセントの位置の3点です。
もうひとつ。我が家の外構見積書には「電気配線工事費 25,000円(1式)」という項目が入っていました。これはインターホンなどの接続用の代金です。
正直、意外と取られたなという印象でした。金額としては小さいのですが、この1行があるかないかで、門柱まわりに電気が来るかどうかが決まります。見積書を受け取ったら、必ずこの行を探してください。
→ 一条工務店の太陽光+蓄電池の費用|13.475kWで実額いくらか
配線は、引き渡し前に必ず通電確認を
ここは我が家の反省です。金額の話ではなく、確認の話です。
我が家には門柱が2基あり、インターホンも2セット設けています。ある事情があって、2基目のインターホンに特定の配線をしてもらう約束でした。打ち合わせの最初から依頼していて、見積もりにも含まれていました。
ところが施工の際に配線を間違えられ、意図した動作をしませんでした。2基目のインターホンは、事実上ただの置物になっています。
業者からは正式な謝罪がありました。ただし費用の返還ややり直しは受けられませんでした。やり直すとなると外壁に追加でそれなりの穴を開けるか、100万円以上別途工事費がかかる見積もりになったからです。その費用は業者としても負担できないとのことでした。
納得のいかない部分はあります。それでも他の工事は割と完璧にやってくれたので、責任を問わないことにしました。営業担当としては頑張ってくれていましたが、珍しい工事でしたので現場が間違った判断をしてしまったようです。私も事前に冗長性のある作りにしておいて、使わないにしても念のため配線を1つ余分につけておけばトラブルに対応できたな…などの後悔をしましたが、後の祭りでした。
外構費を抑える6つの方法
我が家の見積書を見返して、効果の大きい順に並べます。
- 一番高くなる品目を特定して、それが得意な業者を探す……我が家はカーポートでした。同じ商品で30万〜60万円の差が出ています。これが最大の節約となりました
- 提携外も含めて相見積もりを取る……提携だけで決めていたら、100万円以上高く払っていました
- 屋根の数とサイズを見直す……我が家はカーポートで172万円、総額の38%。1台用のカーポートと2台用のカーポートの値段は全然違います。この大きさを抑えるだけで全然値段が違います。
- キャンペーン対象の製品を聞く……62%offと20%offが同じ見積書に混在します。何に効いているかで選ぶ製品を変えるのは正当な節約です。全店舗合計で30契約まででしたが、カーポートの大幅な割引を受けられたのは大きかったです。
- 目隠しフェンスは「見える面」だけ……我が家は8.1m分のみ。既存フェンスを残せる面は残しました
- 差額2万円以上のものだけ施主支給にする……ただし作業に影響するものは除く
逆にケチらないほうがいいのは、土留め・高低差の処理・排水の勾配です。ここは後から直すのが一番高くつきます。水が引かない駐車場は、毎日ストレスになります。
よくある質問
Q. 外構に452万円は高すぎませんか?
A. 一般的な相場(200万〜350万円)から見れば高いです。ただし内訳を見ると、屋根を4つ入れたこと(172万円・総額の38%)と、高低差のある敷地で階段が3ヶ所必要だったこと、面積が広かったことでほぼ説明がつきます。
しかもこれは提携外の業者に頼んで100万円以上下げた後の金額です。提携のままなら700万円近くになっていたと思います。金額そのものより、自分にとって必要な設備かを先に確認してください。
Q. 一条工務店の提携外構を断ると、関係が悪くなりませんか?
A. 我が家も提携外にしましたが、問題はありませんでした。外構を提携外に出すことは珍しくありません。
ただし、提携外の外構業者の場合は、基本的に先に敷地に入れないということだけは諦めてください。「外構は外部でお願いしようと思っている」と早い段階で伝えておくと、スケジュールの組み方も含めて話が整理されます。一条工務店としては、全く問題ありませんので普通に伝えましょう。
Q. 外構の打ち合わせはいつから始めればいいですか?
A. 早いほどよいですが、大きく3つのパターンに分かれます。①引き渡し1ヶ月前から動き始める、②引き渡し後に動き始める、③着工前後から動き始めるの3つです。ベストは着工前でしょう。
なお、我が家の場合は、着工前から打ち合わせを始めましたが、気に入る外構業者を見つけることができませんでした。最初は2ヶ月ほど提携の外構業者と打ち合わせましたが、2-3回打ち合わせても全く良い図面に変わらず、値段も高かったので諦めました。
続いて、ネットの外構業者に連絡しましたが、打ち合わせには来てくれましたが、2回打ち合わせても図面が出来上がらず、図面を送っても何度も届かないと電話があり、3回目の打ち合わせはお子さんの体調不良でドタキャン、4回目の打ち合わせは今度は担当さんの体調不良が続いていて予定を立てられない…などと続出しました。他1社はそれなりでしたが、諸事情あってお断りしました。
そうこうしているうちに引き渡しが迫ってきたため、これまで打ち合わせていた業者にすべて見切りを付けて、近所にある3つの外構業者に駆け込むことにしました。それからはスムーズに打ち合わせが進みました。結果的にすべての打ち合わせが完了したのが引き渡しから1ヶ月後くらいになってしまいました。このため、インターホンの使えない不便な時期がありましたが、それも良い思い出です。。。
このように我が家のようにネットの外構業者に良い思い出のない施主もいますが、基本的には相見積もりしやすいことからネットの外構業者の見積もりもおすすめします。また、できることなら近隣の実店舗にも行ってみるのをおすすめします。外構業者は住宅メーカーよりも規模が小さいため、ネットの外構業者のほうが信頼できるかなと考えていましたが、実店舗でも意外なほどよい店舗が見つかることがあるかもしれません(実体験)。
Q. 施主支給はどこまでやっていいですか?
A. 我が家の基準は「同じ型番で差額1万円以上」かつ「外構の作業に影響しないもの」でした。ポスト・監視カメラ・物置本体・インターホンの4点です。
逆にコンクリートは自分でも調達できましたが、依頼しました。工程と品質に直結するものは、プロに一本化したほうがいいからです。
Q. 入居時に外構が終わっていないと、どのくらい困りますか?
A. 困るのは主に駐車場と、玄関までのアプローチと、インターホンです。土のままだと雨の翌日は泥だらけになります。逆に、フェンス・植栽・ウッドデッキが数ヶ月遅れても生活は回ります。
Q. 建て替えだと外構費は新築より高くなりますか?
A. 撤去費と土量調整のぶんは高くなります。我が家では既設フェンス解体34,000円、土量調整費130,000円(概算)、整地費35,000円などが計上されていました。
ただし既存のフェンス・擁壁・土留めをそのまま使えるケースもあります。我が家は横と裏のフェンスを残したので、100坪超の敷地でもフェンス工事は193,892円で済みましたし、駐車場の土間コンクリートはそのまま流用したので駐車場の土間コンクリートに追加費用はかかっていません。一概に高いとは言い切れません。
まとめ|相見積もりは「値切る」ためではなく「得意な会社を見つける」ため
- 我が家の外構は総額 約452万円(税込)。依頼したのは提携外の業者
- 提携業者の提案は項目が少なく、見た目も微妙なのに100万円以上高かった。提携なら700万円近くになっていたと思われる
- 差の正体は業者ごとの得意分野。同じカーポートが他社では150万〜180万円、依頼先では118.5万円だった
- 見積書は1行ずつ検算する。我が家は単価の誤りを見つけて13,860円減額させた
- 定価は当てにならない。同じ見積書の中で20%offから62%offまで混在していた
- 施主支給は「差額2万円以上」かつ「作業に影響しないもの」に限定。キャンペーン次第では業者経由のほうが安い
- 提携ローンなら住宅価格の1.1倍まで含められたが、借りすぎたくないので外構費も解体費も現金で用意した
- 建て替えは既存フェンスを残せる。100坪超でもフェンス工事は193,892円
- ブロック塀撤去の補助金は制度の開始時期を確認。我が家は解体後に始まって取り逃がした
- 配線系は引き渡し前に実際に動かして確認する。外壁を貫通する工事はやり直しが効かない
建物の打ち合わせに集中していると、外構は後回しになります。でも外構が動く締め切りは、建物より先に来ます。ここだけ覚えて帰っていただければ、この記事の役目は果たせたと思います。
✅ まず「自分の外構で一番高くなるもの」を見つけてください
我が家はカーポートでした。だからカーポートに強い業者を選んだだけで、同じ商品が31万〜61万円安くなりました。
これは1社だけ見ていたら絶対にわからなかったことです。提携業者の見積もりしか手元になければ、「カーポートってこういう値段なんだ」と思って払っていたはずです。
いまは外構専門の一括見積もりサービスがあるので、図面を渡して複数社からプランと見積もりをもらうところから始めるのが一番効率的です。提携業者のプランをたたき台にすれば、話も早く進みます。

