一条工務店のグランスマートで家を建てました。結論から言えば総合的な満足度は非常に高いです。ただし、後悔がゼロかと聞かれたら、正直に「いくつかある」と答えます。
この記事では、グランスマートで実際に建てて暮らしている施主として、後悔していること6つと予想はしていたけど許容できたこと3つを正直にまとめました。これから一条工務店を検討する方が、同じ後悔を避けるための参考になればうれしいです。
✅ この記事のポイント
後悔はあるが、どれも「事前に知っていれば対策できた」ものばかりでした。一条工務店の性能自体への不満はありません。大切なのは、高性能住宅ならではの注意点を契約前に知っておくことです。
この記事の内容
一条工務店グランスマートで後悔したこと6選
満足している点がたくさんある中で、「ここは事前にもっと考えておけばよかった」と感じたことを正直に6つ挙げます。
①坪単価100万円は覚悟していても高い
我が家の建て替え総額は約4,500万円、グランスマートの坪単価は本体約72万円・総額ベースで約100万円/坪でした。他の大手ハウスメーカーと比較すれば一条工務店のコストパフォーマンスは高いと思いますし、最上位プランを選んだのですから当然の金額です。
それでも、いざ見積もりの金額を目の当たりにすると「高い」と感じるのが正直なところです。性能には十分納得していますが、もっと早い段階から資金計画をしっかり詰めておけば、心理的な負担は軽かったと思います。
💡 検討中の方は、坪単価記事で総額のイメージを掴んでおくことをおすすめします。
→ グランスマートの坪単価は約100万円|施主が見積もり全公開
②1階をもっと広くしたかった(でも総二階は仕方なかった)
生活のメインは1階です。リビング・キッチン・水回りをもっとゆったり取りたかったのですが、一条工務店の2×6工法は基本的に総二階。1階を広くすれば2階も同じ面積になり、坪数=コストが一気に上がります。
我が家の敷地はギリギリ平屋が建てられる広さでしたが、昔から植えてあった果樹園を残したかったため平屋は断念しました。2階の余った面積を活かすため、結果的に坪単価を抑える手段として吹き抜けを採用する流れになりました。
「1階を広くしたいなら平屋」「コストを抑えるなら総二階+吹き抜け」というのが一条工務店の現実です。この構造上の制約は、設計の早い段階で理解しておくべきでした。
③吹き抜けの広さに制限がある
吹き抜けを採用するなら開放感のある大きなものにしたかったのですが、一条工務店には吹き抜けの面積に明確な制限があります。
📝 吹き抜けの制限ルール
耐力壁の制約に加え、縦横それぞれのマス数の半分までという上限があります。
例えば間取りが縦12マス×横8マスの場合、吹き抜けは最大で縦6マス×横4マスまでです。
一条工務店の耐震性や断熱性の高さはこの構造ルールに支えられているので、制限があること自体は理解できます。ただ、吹き抜けを採用するならもっと広くしたかったというのが本音です。吹き抜けを検討中の方は、打ち合わせの早い段階で上限サイズを確認しておくことをおすすめします。
④WiFiが届かない(全館床暖房の影響)
これは住み始めてから気づいた想定外の後悔です。一条工務店の家は全館床暖房の温水パイプが床全面に敷設されているため、WiFiの電波が遮られやすくなります。
我が家では対策としてメッシュWiFiを導入し、家の中に3カ所ルーターを設置しました。家中どこでもつながるようにはなりましたが、部屋を移動するたびにアクセスポイントが切り替わる際に一瞬接続が途切れることがあり、若干のストレスを感じています。
💡 検討中の方へのアドバイス
設計段階で有線LAN配管を多めに通しておくこと、WiFiアクセスポイントの設置位置を計画しておくことが大切です。後から壁内に配線を通すのは難しいので、着工前に検討してください。
⑤モクリアの床が想像以上に傷つきやすい
グランスマートの標準フローリング「モクリア」は、見た目と触り心地は本当に素晴らしいです。木の質感がしっかり感じられて、裸足で歩いても気持ちがいい。ただ、想像以上に傷がつきやすいのが正直なところです。
日常生活の中で少しずつ傷が増えていくのは、気になる人にとっては大きなストレスかもしれません。見た目の美しさとのトレードオフですが、「床は傷がつくもの」と割り切って受け入れる覚悟が必要です。気になる方はチェアマットやフェルトパッドなどの対策を入居前から準備しておくと安心です。
⑥高断熱が仇に?夏の冷房が効きすぎて体調を崩した
これは私だけの経験かもしれませんが、正直に書きます。一条工務店の家はUA値0.18という超高断熱です。冬は少ないエネルギーで家中が暖かくなる最高の住環境ですが、夏はその断熱性が裏目に出ることがあります。
入居1年目の夏、冷房の温度設定を以前の住まいと同じ感覚で設定したところ、想像以上に室内が冷えてしまいました。家の中で長袖長ズボンで過ごしていたにもかかわらず、体が冷えすぎて逆に体調を崩してしまったのです。
高断熱住宅は冷暖房の効きが非常に良いため、以前の家より設定温度を2〜3℃高めにするのがコツです。2年目の夏からは設定温度を調整し、快適に過ごせるようになりました。
💡 高断熱住宅では、冷房の設定温度は27〜28℃くらいから様子を見て調整するのがおすすめです。以前の住まいの感覚で設定すると冷えすぎる可能性があります。
予想していたけど許容できたこと3つ
一条工務店の「よく言われるデメリット」の中には、実際に建ててみると「思ったほど気にならなかった」「むしろ想像よりできることが多かった」というものもあります。検討中の方が必要以上に心配しなくて済むよう、こちらも正直に共有します。
間取りの自由度:意外とできることが多い
一条工務店は「間取りの自由度が低い」とよく言われますが、実際に打ち合わせを進めてみると想像より柔軟でした。採用はしませんでしたが、モック(装飾用の壁や柱)も設置可能でしたし、こだわりたいポイントは設計士に相談すれば対応してもらえました。もちろん2×6工法特有の制約はありますが、「自由度が低い=何もできない」ではありません。
外観デザイン:確かにどの家も似るが、性能とのトレードオフ
一条工務店の家は外観が似たデザインになりがちです。これは事実であり、事前に覚悟していたポイントでもあります。ただ、その外観を支えているのがハイドロテクトタイルであり、断熱性能やメンテナンス性の高さです。「外観のために性能を犠牲にする」よりも「性能を最優先にした結果の外観」と捉えれば、十分に許容できる範囲でした。
設備の自由度:オプション外も意外と採用できる
「一条工務店は標準仕様から選ぶしかない」というイメージがありましたが、実際にはオプション外のものも採用可能でした。我が家ではトイレをオプション外の製品にしましたし、電気スイッチやクロス(壁紙)もカタログ外から選ぶことができました。思ったよりもできることは多いと感じています。
💡 一条工務店で採用したオプションの詳細はこちらの記事で紹介しています。
→ 一条工務店のオプション44項目と費用を全公開
この記事のまとめ|後悔を減らすためにできること
改めて、後悔したこと6つと許容できたこと3つをまとめます。
| 項目 | 種別 | ひとこと |
|---|---|---|
| 坪単価100万円の重さ | 後悔 | 資金計画を早めに詰めるべき |
| 1階をもっと広くしたかった | 後悔 | 総二階の制約は事前に理解を |
| 吹き抜けの広さ制限 | 後悔 | 縦横マス数の半分が上限 |
| WiFiが届きにくい | 後悔 | 有線LANの事前計画が必須 |
| モクリアの傷つきやすさ | 後悔 | 割り切りと対策が必要 |
| 夏の冷房が効きすぎる | 後悔 | 設定温度を高めに調整 |
| 間取りの自由度 | 許容 | 想像よりできることが多い |
| 外観デザイン | 許容 | 性能とのトレードオフと納得 |
| 設備の自由度 | 許容 | オプション外も採用可能 |
こうして振り返ると、後悔のほとんどは「事前に知っていれば対策できた」ものです。一条工務店の性能そのものへの不満はありませんし、高断熱・全館床暖房・太陽光蓄電池のおかげで、日々の暮らしの快適さと光熱費の安さには大満足しています。
家づくりで後悔を減らすコツは、複数社の比較と、施主のリアルな体験談を事前に読んでおくことです。一条工務店を検討中の方は、ぜひ他のハウスメーカーとの比較も行ったうえで判断してください。
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