「一条工務店とアイ工務店、どっちがいい?」「ヤマト住建も気になる」——高断熱・高気密の木造住宅を検討すると、この3社は必ず候補に上がってきます。
我が家はこの3社を実際に回り、打ち合わせを重ねた結果、最終的に一条工務店を選びました。しかし、最初はアイ工務店が第一候補でした。それが逆転した理由を、良かった点も悪かった点も隠さず正直にお伝えします。
✅ この記事の結論
性能で選ぶなら一条工務店、デザインと自由度で選ぶならアイ工務店、バランス型ならヤマト住建。我が家は「住宅性能がトップクラスなのに、ハグミーやアイスマイルなら価格も抑えられる」ことに気づき、一条工務店に逆転しました。3社とも良い会社ですが、何を最優先にするかで答えは変わります。
この記事の内容
- 3社に絞るまでの経緯
- 3社の性能比較表
- アイ工務店の評価〜第一候補だった理由とやめた理由
- ヤマト住建の評価〜バランス型の魅力と懸念
- 一条工務店の評価〜まさかの逆転劇
- 最終的に一条工務店を選んだ決め手
- よくある質問(FAQ)
🏠 我が家のスペック
| 最終選択 | 一条工務店 グランスマート(37.81坪) |
| 特に比較した3社 | 一条工務店 / アイ工務店 / ヤマト住建 |
| 検討期間 | 約1ヶ月(5月26日検討開始、6月6日に来場開始、6月23日に一条に決定) |
| 決め手 | 住宅性能の高さ+価格競争力 |
💬 スピード決断
私たち夫婦は1人目が小学校入学するまでに家を建て直したいという気持ちがありました。そんななか、私が5月末から時間ができたので検討を開始することになりました。アイ工務店の決算月が6月末ということもあり、6月末までに契約する住宅メーカーを決めることを決断しました。
そこからは展示場を制覇するレベルであらゆるメーカーを巡っていきました。最終的に検討開始から1か月未満で一条工務店との契約を決断することになります。
3社に絞るまでの経緯
最初から3社に絞れていたわけではありません。我が家の場合、アイ工務店が第一候補で、紹介制度も使って契約するつもりで動いていました。
最初にアイ工務店の展示場を訪れた際、対応してくれたのは展示場の所長でした。その所長から「比較するなら全然違う会社(費用帯も構造も異なる会社)を並べても意味がない。ある程度共通点のある会社に絞って、予算もしっかり夫婦で話し合ってから比較しなさい」とお叱りを受けました。
まさにその通りだと思い、YouTubeなどで「木造・高断熱・高気密」という同じ土俵で比較できる会社を調べたところ、一条工務店・アイ工務店・ヤマト住建の3社が最終候補に残りました。
💬 アイ工務店の所長に感謝
結果的に一条工務店を選びましたが、アイ工務店の所長に比較の仕方を教えていただけたおかげで、正しい比較ができました。「比較するなら同じ土俵の会社で」というアドバイスは、これからハウスメーカーを選ぶ方にも強くおすすめしたいです。
3社の性能比較表
検討時に自分で作成した比較表をもとに、3社の主要スペックを整理します。
| 項目 | 一条工務店(i-smart) | アイ工務店(Nees) | ヤマト住建(エネージュG3) |
|---|---|---|---|
| 構造 | 2×6パネル工法 | 木造軸組み大壁パネル工法 | 木造軸組み真壁パネル工法 |
| 耐震等級 | 等級3 | 等級3 | 等級3 |
| 制振ダンパー | — | AIダンパー(摩擦式) | EVOLTZ(オイル式) |
| 参考UA値 | 0.26 / G3 | 0.4以下 / G2 | 0.26 / G3 |
| 気密測定 | 全棟実施・C値0.59 | 無・基準0.5以下 | 全棟実施・C値0.5以下確約 |
| 壁断熱(外+内) | ウレタン50mm+140mm | フェノール30mm+ウレタン80mm | Q1ボード61mm+EPS65mm |
| 天井断熱 | ウレタン235mm | ウレタン200mm | ウレタン300mm |
| サッシ | 防犯ツインLow-E樹脂トリプル | トリプルシャノンII(全樹脂) | NS50(全樹脂)トリプル |
| 外壁 | タイル | 高耐久サイディング | 高耐久サイディング |
| 換気システム | 第1種熱交換式 | 第1種熱交換式 | 第1種熱交換式 |
| 全館空調 | 床暖房 | 対応可 | 対応可 |
| キッチン | オリジナル | ハイグレード | ミドル |
| BELS認定 | OP | OP | 標準 |
💬 この表の見方
耐震等級は3社とも等級3で横並びです。差が出るのは「断熱性能(UA値・C値)」「外壁の素材」「設備のグレード」。一条は全棟気密測定とタイル外壁が標準という点で頭一つ抜けていますが、天井断熱の厚みではヤマト住建が最も厚い(300mm)など、項目によって優劣が入れ替わります。
アイ工務店の評価〜第一候補だった理由とやめた理由
アイ工務店の良かった点
- デザインの自由度が高い:一条工務店ではできないデザインも可能。展示場を見て回ると、とてもおしゃれに感じました。まさに「注文住宅」という感じです。1mmで間取りを指定できます
- 住宅性能が一条に匹敵:UA値0.4以下、耐震等級3、AIダンパーなど、性能面でも十分に高い水準
- 半地下が得意:趣味部屋を半地下に作れそうだったのは魅力的でした
- 決算月はサービス満載:海外メーカーのフロントオープン食洗機がサービスで付くなど、決算月はサービス満載
- 所長が担当してくれた:元ダイワハウスの設計出身で、設計力・アドバイスともに的確。良い営業は強い
- 成長率が高い会社:勢いのある会社で、商品開発にも力を入れている
アイ工務店の気になった点・やめた理由
- 営業が設計も兼任する体制:担当者の力量によって設計の質にバラつきが出やすい。良い営業に当たるかどうかがリスク
- スキップフロアは何かを犠牲にする:売りの一つであるスキップフロアを作ろうとすると、他の要望を諦めざるを得ないケースがあることがわかりました
- 他社への攻撃的な発言:一条工務店に対してのライバル意識が強く、一条落としの発言が目立ちました。ヤマト住建に対しても「あんなマイナーな会社なんてありえない」といった発言があり、他社を落として自社を上げるスタイルはマイナス印象でした
- 気密測定が全棟実施ではない:「基準0.5以下」とはいえ、一条のように全棟で実測しているわけではない
- 現場の質・アフターフォローが不安:これが最も大きかったかもしれません。現在急上昇中の会社だということもあり、営業自身も忙しくてなかなか連絡がつきませんでした。また、ネットで調べているとスペックは良いが現場の質が担保できておらず、アフターフォローも甘いという口コミが散見されました。
💬 我が家の場合
当初は第一候補だったため紹介制度を利用してから来場しました。アイ工務店は良い会社で、所長も仕事の出来る素晴らしい方でした。最終的に一条工務店を選びましたが、もし契約直前に一条工務店の展示場に行かなかったら、アイ工務店に決めていたかもしれません。デザイン重視の方にはおすすめできるハウスメーカーです。
ヤマト住建の評価〜バランス型の魅力と懸念
ヤマト住建の良かった点
- バランスが良い:性能・デザイン・価格のバランスが取れた印象。やれることも一条より多いイメージ
- 営業の熱心さが随一:常に2人の営業が対応してくれ、資料作成の速さも抜群。子どもの面倒まで見てくれる親切さ
- 制振ダンパー(EVOLTZ)が標準:オイル式の制振ダンパーで、耐震+制振の安心感がありました。実際に制振ダンパーを体験してみましたが抜群に性能がよいと感じました。一条工務店では当時制振ダンパーが採用できなかったのでとても魅力的
- 天井断熱300mm:3社の中で最も厚い断熱材を天井に使用
- 全棟気密測定を実施:C値0.5以下を確約しているのは信頼感あり
- 大工の品質標準化:ヤマト住建では共栄会という大工の施工技術のばらつきを抑える取り組みをしており、大工確保に力を入れていることが好感
ヤマト住建の気になった点・やめた理由
- 住宅性能がワンランク落ちる:UA値は3社の中で同等レベルですが、総合的な断熱構成やC値の実績ではアイ工務店・一条工務店にやや及ばない印象
- 見積もりが3社の中で最も高かった:性能がワンランク落ちるにもかかわらず、費用はアイ工務店・一条工務店より高かったのは意外でした。36坪、太陽光なし、オプション検討前にもかかわらず、エネージュN+のグレードで総額4400万円の見積もりになりました。38坪にして、太陽光を採用して、オプションをつけると500万円ほどの差になるのは無視できない
- 有名さ:一条工務店、アイ工務店と比べると若干マイナーで成長度合いが低調なため、今後も事業継続してくれないとアフターフォローが不十分になる
- 他社への攻撃的な発言:一条工務店に対してのライバル意識が強く、一条落としの発言が目立ちました。アイ工務店に対しても成り上がったばかりの会社でかなり厳しいご意見をいただいて、他社を落として自社を上げるスタイルはマイナス印象でした
💬 我が家の場合
ヤマト住建は営業の熱意が一番でした。人柄だけでいえば抜群でした。ただ「性能が一段落ちるのに値段が最も高い」という点が、冷静に比較すると覆せない差でした。コスパを重視するなら他の2社が有利でした。現在はヤマト住建も新商品を投入していますが、流石に未だに差がありそうです。
📚 ハウスメーカー選びで迷っている方へ
3社以上を比較するなら、まず無料で複数社のカタログと見積もりを取り寄せるのが効率的です。同じ条件で比較できるので、展示場を何軒も回る前にある程度絞り込めます。

一条工務店の評価〜まさかの逆転劇
一条工務店は5年前に夫婦で見に行ったことがありました。そのときの結論は、住宅性能は抜群だけど、内装や間取りの自由度に制限があるので、思ったような間取りはできないかもねというものでした。ただし、宿泊体験などを経て良い会社だとはわかっていましたが、第一候補ではありませんでした。正直なところ、第三~第五候補くらいでした。
「最後の確認」のつもりで訪問した一条工務店
アイ工務店とヤマト住建との打ち合わせを何回か重ねた6月15日、「アイ工務店に決める最後の確認」のつもりで一条工務店の展示場に行きました。アイ工務店の展示場の近くに一条工務店の展示場があったため、予約すら取らずに突然訪問しました。
昔対応してくれた方の名前は覚えていなかったのですが、快く対応してくださいました(平日昼間の閑散とした時間帯だったのが良かったのかもしれません)。簡単に説明を受けるなかで過去の記録を遡ると、偶然にも5年前に対応してくれた営業担当だったことがわかり、驚きました。その場でアイスマイル、アイスマイルプラス、ハグミーの説明を受けていくと、予想外にできることが多いことがわかり、費用もアイ工務店、ヤマト住建と比べても魅力的なことがわかってきました。
一条工務店の良かった点
- 住宅性能が圧倒的:昔からわかっていましたが、住宅性能といえば一条工務店という印象の通り、スペック上は圧倒的でした。性能を重視する私たち夫婦にはぴったりでした。
- 営業の正直さ:私自身も筆頭候補でないことから率直な質問ばかりさせていただいて恐縮でしたが、そのような質問に対して誠実に返答していただきました。すごく詳しいとか頼れるという印象の営業ではありませんでしたが、一条工務店自身の強みを語るのはもちろんのこと、弱みを正直に誠実に語ってくれたことが印象的でした。それはその後の打ち合わせでも続いていくことになります。他社のように自社を盛ったり他社を落としたりする発言は一切ありませんでした。その方は初回打ち合わせ時は副店長でしたが、着手承諾時には店長になっていましたので、良い営業に当たったことに感謝しています。
- ハグミー・アイスマイルの存在:事前に調べていなかったため、ハグミーやアイスマイルプラスのプランがあることを展示場で初めて知りました
- 性能トップなのに価格が安い:アイ工務店やヤマト住建より住宅性能が良いのに、アイスマイルなら価格も安い——これに気づいた瞬間、一気に評価が跳ね上がりました
- 思ったよりも融通が効く:アイ工務店との打ち合わせが進むにつれて1mm単位での設計するほどの拘りはなく、もう少しざっくりでも自分たちの希望通りの間取りが作れることがわかってきました。しかも、聞いてみたら思ったよりも間取りに融通が効きましたし、採用したいオプションも入れれることがわかって一気に関心が高まりました。当時商品が出たばかりのパナソニックのフロントオープン食洗機についても、ヤマト住建は不可、アイ工務店は不可あるいは可能でも結構お金がかかると回答を頂いていましたが、一条工務店は即可能と回答を頂き、グレイスキッチンを採用するならオプション代なしで採用できることも決め手でした。
- 全棟気密測定:実測でC値を保証してくれる安心感
- 全館床暖房が標準:築45年の寒い家からの建て替えだったので、これは大きな魅力
一条工務店に決めた瞬間
6月15日に訪問したその場でアイスマイルのタブレットを借り、ハグミーのプランを頂いて、急いで間取りの検討を始めました。そして6月23日がアイ工務店・ヤマト住建への回答日でしたが、それまでの期間にしっかり検討した結果、一条工務店にスピード決定することになりました。このため、アイ工務店・ヤマト住建へはお断りの連絡をし、一条工務店一本で進めていくことを決めました。
「アイ工務店に決める最後の確認」のつもりで行った一条工務店で、まさかの逆転。結果的に、この判断は正解だったと思っています。
💬 振り返ると…
もしアイ工務店の所長に「ちゃんと比較しなさい」と言われなければ、一条工務店を候補に入れることもなく、アイ工務店で契約していたかもしれません。アイ工務店を選ぶことはありませんでしたが、素晴らしい会社だと思いましたし、アドバイスにとても感謝しています。そしてもし一条工務店の展示場に行かなければ、ハグミーやアイスマイルの存在を知ることもなく、「一条は高い」という5年前の印象のままでした。縁というのは不思議なものです。
皆様もどのような縁があるかわからないので、最初は1社に絞りすぎず、複数社訪問をすることをおすすめします。私たちも3社に絞るまでは、タマホーム、積水ハウス、パナソニックホームズ、ミサワホーム、住友林業など、価格帯によらずに色々な展示場に来場しました。
最終的に一条工務店を選んだ決め手
- 住宅性能がトップクラスなのに、ハグミーやアイスマイルなら価格も抑えられる
- 全館床暖房が標準装備(築45年の寒い家からの建て替えだったので最重要)
- 全棟気密測定の安心感(アイ工務店は全棟ではない)
- 営業の誠実さ(他社を落とす発言が一切なかった)
- タイル外壁が標準(メンテナンス費用の長期削減)
- パナソニックのフロントオープン食洗機が採用できる
3社比較のよくある質問(FAQ)
Q. 一条工務店とアイ工務店、どちらがおすすめですか?
A. 住宅性能と価格のバランスを重視するなら一条工務店、デザインの自由度と間取りの柔軟性を重視するならアイ工務店がおすすめです。一条工務店は全棟気密測定・タイル外壁・全館床暖房・住宅性能の点で有利です。アイ工務店は住宅性能も良いですが、内装や外観に力を入れており、デザインにこだわりがあるならアイ工務店が有利です。
Q. ヤマト住建は候補に入れるべきですか?
A. 入れる価値はあります。営業の熱心さは3社の中で随一で、制振ダンパー標準・全棟気密測定など独自の強みもあります。ただし、我が家の場合は「性能がワンランク落ちるのに見積もりが最も高かった」ため、コスパの面で一条工務店・アイ工務店に及びませんでした。
Q. ハウスメーカーは何社くらい比較すべきですか?
A. 最終的には同じ土俵(構造・価格帯・性能レベル)で2〜3社を比較するのが理想です。全く違うタイプの会社を並べても比較になりません。我が家はアイ工務店の所長に「比較するなら似た会社に絞りなさい」とアドバイスされ、木造・高断熱の3社に絞ったことで正しい比較ができました。絞るまでは幅広く好みの住宅メーカーを巡るのが良いでしょう。
Q. 展示場に行く順番は関係ありますか?
A. 紹介制度を使いたいなら、展示場に行く前に紹介を受けておくのが鉄則です。我が家はアイ工務店は紹介制度を使って訪問しましたが、一条工務店は予約なしの突然訪問でした。実は5年前に一条工務店を訪問した際も予約なしだったため、我が家は通常の紹介制度の適用外でした。我が家の場合、祖父母の仮契約で親族割を適用できたため問題ありませんでしたが、通常は事前に紹介制度を利用してから訪問してください。
→ 一条工務店の親族割1.5%で42万円値引きの話
この記事のまとめ
- 一条工務店・アイ工務店・ヤマト住建は木造高断熱の同じ土俵で比較できる3社
- 一条工務店は住宅性能が抜群でとコストパフォーマンスが良い。
- アイ工務店はデザイン自由度と決算月のサービスが魅力。
- ヤマト住建は住宅性能とデザインのバランスが良い。しかし性能が一段落ちで見積もりが最高額だった
- 比較するなら「同じ土俵の会社」に絞って、予算を夫婦で話し合ってからが大事
🏡 後悔しない家づくりのために
我が家のように「第一候補ではなかった会社に逆転する」こともあります。複数社を比較せずに決めてしまうと、もっと良い選択肢を見逃すかもしれません。まずは無料で複数社のカタログ・見積もりを取り寄せて、同じ条件で比較してみてください。


