✅ この記事の結論
住宅ローンは金利だけで選ぶと後悔する可能性があります。我が家はメガバンク(UFJ銀行)の金利0.345%という破格の条件を手放し、解体工事2週間前に地方銀行(十六銀行)に切り替えました。理由は「担保条件」です。金利・団信・担保条件・提携ローンの有無を総合的に見て判断することが大切です。
この記事の内容
- 我が家の住宅ローン概要
- 住宅ローンの検討から決定までの流れ
- UFJ銀行のローンが「最高」だったのにやめた理由
- 解体2週間前の銀行変更 ― 十六銀行への切り替え
- 注文住宅の住宅ローンで後悔しないためのポイント5つ
- 変動金利を選んだ理由と、いま思うこと
- まとめ
注文住宅の家づくりでは、間取りや設備と同じくらい住宅ローン選びが重要です。しかし「金利が低いところを選べばいい」と思っていると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。
この記事では、一条工務店のグランスマートで建て替えた我が家の住宅ローン選びを、検討開始から決定まで時系列で紹介します。メガバンクの好条件を蹴って地方銀行に切り替えた理由や、建て替え特有の注意点など、実体験だからこそ書ける内容をまとめました。
我が家の住宅ローン概要
まず、我が家の住宅ローンの基本情報をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 借入先 | 十六銀行(一条工務店 愛知県の提携ローン) |
| 借入額 | 約3,800万円 |
| 頭金 | 約700万円+α(解体費用を含む) |
| 返済期間 | 35年 |
| 金利タイプ | 変動金利 |
| 返済方式 | 元金均等返済 |
| つなぎ融資 | なし(提携ローンのため一括実行) |
| 仮住まい費用 | なし(近隣の親族宅を借用) |
建て替え総額は約4,504万円でしたが、頭金として約700万円+αを入れたため、借入額は約3,800万円になりました。解体費用は頭金の一部から捻出し、ローンには含めていません。
仮住まいについては、幸いにも近隣に利用できる親族宅があったため、仮住まい費用はゼロで済みました。これは我が家の恵まれた環境であり、通常は仮住まいの費用(家賃・引越し費用など)も見込んでおく必要があります。
住宅ローンの検討から決定までの流れ
我が家の住宅ローン選びは、一直線ではありませんでした。最終的な結論にたどり着くまでの流れを時系列で紹介します。
仮審査はまず受けておこう
住宅ローンの第一歩は仮審査(事前審査)です。我が家の場合、最初に仮審査を受けたのはアイ工務店を検討していた時期でした。
アイ工務店の所長から「面談翌日くらいに仮審査だけやっちゃいましょう」と提案され、ネット銀行(SBI)で仮審査を実施。5,000万円の枠で問題なく通りました。この段階で「自分たちがいくらまで借りられるか」がわかり、安心して検討を進めることができました。
その後、一条工務店を検討し始めた2024年7月ごろにUFJ銀行でも仮審査を受け、こちらも問題なく通過しています。
💡 ポイント
仮審査は複数の銀行で受けておくのがおすすめです。仮審査を受けること自体にデメリットはほとんどなく、借入可能額の目安がわかるだけでも家づくりの計画が立てやすくなります。
本審査のタイミングに注意
仮審査からしばらく間が空くことは珍しくありません。我が家もUFJ銀行の仮審査を通してから、約3ヶ月間は本審査を進めず、間取りの打ち合わせやハウスメーカーの比較検討に集中していました。
正直なところ、「仮審査は通ったけど、本審査はいつ始まるんだろう?」と不安に感じていた時期もありました。住宅ローンの手続きは初めてだったので、全体の流れがよくわからなかったのです。
結局、本格的にローンの手続きが動き始めたのは年明け(2025年1月ごろ)でした。間取りや仕様が固まり、見積もりが確定してから本審査に進む流れが一般的です。
条件比較のポイント
住宅ローンを比較するとき、多くの人は「金利」だけに注目しがちです。しかし実際に検討してみると、金利以外にも重要な比較ポイントがいくつもあることに気づきました。
- 金利 ― 変動・固定の選択と、実際の適用金利
- 団体信用生命保険(団信) ― 保障内容(がん・4大疾病など)と上乗せ金利
- 担保条件 ― どの土地・建物を抵当に入れる必要があるか(後述しますが、ここが落とし穴でした)
- 事務手数料・保証料 ― 銀行によって大きく異なる
- 提携ローンの有無 ― ハウスメーカーとの提携ローンは手続きの簡便さに差が出る
UFJ銀行のローンが「最高」だったのにやめた理由
ここからが我が家の住宅ローン選びで最もドラマチックな部分です。
金利0.345%+団信でも0.495%の破格条件
UFJ銀行の住宅ローンは、金利0.345%という驚きの条件でした。ここに団信(団体信用生命保険)を付けても0.495%と、当時としては非常に競争力のある利率です。
ネット上での評判も良く、本審査は通りにくいという情報もありましたが、我が家は問題なく通過しました。
4大疾病保障付きの手厚い団信

UFJ銀行の団信は条件がとても魅力的でした。3大疾病+7大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中・その他の重大疾病など)にかかった場合に住宅ローン残高が全額保障されるという手厚い内容です。
それ以外のサブのサービスも充実しており、正直なところ「もうUFJ銀行で決まりだな」と思っていました。
落とし穴は「担保条件」だった
しかし、UFJ銀行との手続きを進めると思わぬ問題点がありました。それが「担保条件」でした。
実は我が家は、建築地に加えて、もう1つ地番の異なる隣接地を所有しています。隣接地にも家屋が建っていましたが、今回の建て替え工事とは全く無関係で、工事の申請にも一切含めていませんでした。
しかし、UFJ銀行の担当者は、この隣接地の土地と家屋もすべて抵当権の担保に入れてほしいと申し入れてきたのです。
理由としては「玄関扉を全開にすると隣接地との境界線を2cmほど超える可能性がある」というものでした。
📝 担保の話を整理すると
建築地+隣接地+隣接地の家屋をすべて担保に入れた場合、合計で借入額の2~3倍の担保評価額になるオーバーな条件でした。
一条工務店の営業担当も交渉してくれたが覆らず
この担保条件については、一条工務店の営業担当も「それは酷い」ということで、UFJ銀行に直接連絡を取って交渉してくれました。一条工務店の営業担当はローンに詳しい方だったこともあり、心強いサポートでした。
しかし、結局UFJ銀行の回答は覆りませんでした。
ローンの延滞をするつもりは全くありませんでしたが、全く無関係の隣接地まで担保に入れるという条件は、どうしても納得できませんでした。UFJ銀行の担当者には「利用しないかもしれないので回答を待ってほしい」と伝え、別の銀行を探すことになります。
金利が低いだけでは安心できない。住宅ローンは複数社から見積もりを取って比較することが大切です。
解体2週間前の銀行変更 ― 十六銀行への切り替え
UFJ銀行を見送ることを決めたのは、解体工事の直前でした。ここから急ピッチで別の銀行を探すことになります。
提携ローンのメリット
一条工務店の営業担当と相談した結果、一条工務店の愛知県での提携ローン先である十六銀行に打診することになりました。解体工事のわずか2週間前のことです。
提携ローンには大きなメリットがあります。最も大きいのはつなぎ融資が不要だったことです。
通常、注文住宅の場合は建物完成前に土地代金や着工金を支払う必要があり、住宅ローンの実行(融資)は建物完成後になるため、その間をつなぐ「つなぎ融資」が必要になります。つなぎ融資には別途金利や手数料がかかるのが一般的です。
しかし提携ローンの場合、ハウスメーカーと銀行の間で調整が済んでいるため、つなぎ融資なしの一括実行が可能でした。手続きもスムーズで、解体2週間前からの申し込みでも間に合いました。
十六銀行は隣接地の担保不要・金利もUFJと同条件
十六銀行には、UFJ銀行で問題になった隣接地の担保条件のことも正直に説明した上で審査を進めていただきました。
結果、十六銀行では今回の建築地と建物だけを担保にすればよいということになりました。隣接地を担保に入れる必要はありません。さらに金利もUFJ銀行と同一条件で対応していただけることになりました。
団信の条件だけはUFJに劣るが、総合判断で十六銀行に決定
唯一、UFJ銀行のほうが勝っていたのは団信の保障内容です。UFJ銀行の4大疾病保障付き団信は非常に手厚い内容でしたが、十六銀行の団信はそこまでの充実度ではありません。
とはいえ、全く無関係の隣接地まで担保に取られるリスクと天秤にかければ、団信の差は許容できる範囲でした。元気でい続けることを願いながら、総合判断で十六銀行のローンを選択しました。現在もお世話になっています。
注文住宅の住宅ローンで後悔しないためのポイント5つ
自分の体験を振り返って、これから注文住宅を建てる方に伝えたいポイントを5つまとめます。
① 仮審査は早めに・複数行で受ける
仮審査は「自分たちがいくらまで借りられるか」を知るための第一歩です。ハウスメーカーの検討と並行して、メガバンク・地方銀行・ネット銀行それぞれ1行ずつは受けておくと安心です。
仮審査に通ったからといって必ずそこで借りる必要はありません。金利・団信・手数料を比較するための「材料集め」として気軽に受けましょう。
② 金利だけでなく「担保条件」まで確認する
我が家の最大の教訓がこれです。金利がどんなに低くても、担保条件に納得できなければ意味がありません。
特に以下のようなケースは注意が必要です。
- 建築地のほかに隣接する土地を所有している場合
- 親の土地に建てる場合(親の土地も担保に入れることを求められる可能性)
- 複数の不動産を所有している場合
担保条件は銀行によって大きく異なります。一方の銀行では全て担保に入れるよう求められても、別の銀行では建築地だけで済むということが実際にあり得ます。
③ 建て替えの場合は「つなぎ融資の要否」を確認
建て替えの場合、解体費用の支払いタイミングや、着工金・中間金の支払い方法について事前に確認しておきましょう。
我が家は一条工務店の提携ローンを利用したことでつなぎ融資が不要でしたが、提携外の銀行を利用する場合はつなぎ融資の金利や手数料が別途発生する可能性があります。解体費用をローンに含めるか自己資金で賄うかも、早い段階で決めておくとよいです。
④ 一条工務店の提携ローンは検討の価値あり
一条工務店は各地域に提携ローンの金融機関があり、手続きの簡便さとつなぎ融資不要のメリットは大きいです。
我が家の場合、解体2週間前という急なタイミングからの銀行変更でしたが、提携ローンだったおかげでスムーズに進みました。営業担当がローンに詳しかったことも助かりました。提携ローンの有無や条件は地域によって異なるので、営業担当に確認してみてください。
⑤ 変動 vs 固定は正解がない ― 我が家の判断基準
これは誰もが悩むポイントだと思います。我が家は変動金利を選びましたが、当時は固定金利が1.2%前後でしたので、固定を選ぶ選択肢も十分ありました。
変動金利を選んだ理由は「過去30年ほどが低金利だったため、ある程度の金利上昇はあるにしても、低金利の状態がしばらくは続くのではないか」と考えたからです。ただし、これはあくまで個人的な判断であり、正解はありません。次のセクションで詳しく振り返ります。
変動金利を選んだ理由と、いま思うこと
我が家は変動金利を選択し、返済方式は元金均等返済にしました。
元金均等返済は、毎月の返済額のうち元金部分が一定で、利息は残高に応じて減っていく方式です。返済初期は月々の支払いが多くなりますが、トータルの利息支払い額は元利均等返済よりも少なくなります。「早めに元金を減らしたい」という考えから、この方式を選びました。
ローンを組んだ当時は固定金利が1.2%前後でしたが、「過去30年間の低金利の傾向が急に変わることはないだろう」と判断して変動金利を選びました。
しかし正直なところ、思ったよりも金利の利上げが早いと感じています。住宅ローンを組んだ後に金利環境が変わるのは避けられないことですが、変動金利を選ぶ場合は「金利が上がったときに対応できる余裕を持っておくこと」が大切です。住宅ローンも家づくりの重要な一部です。建物の見積もりと合わせて、ローンの条件もしっかり比較しましょう。
フォーム入力のみ・契約義務なし・全国対応
まとめ
✅ この記事のまとめ
住宅ローンは金利の低さだけで選ぶと後悔する可能性があります。我が家はUFJ銀行の金利0.345%(団信込み0.495%)という好条件を手放し、担保条件の問題から十六銀行に切り替えました。
住宅ローン選びで大切なのは、金利・団信・担保条件・提携ローンの有無を総合的に比較することです。特に隣接地を所有している方は、担保条件が銀行によって大きく異なる点に注意してください。
そして何より、仮審査は早めに・複数行で受けておくこと。比較材料が多いほど、納得のいく判断ができます。


