一条工務店のハイドロテクトタイルのメリットは?本当にメンテ0円か

一条工務店のハイドロテクトタイルは本当にメンテナンス0円か|公式の60年740万円節約を施主が検算 仕様・設備・性能
当ページのリンクにはPRが含まれています。

✅ この記事の結論
一条工務店のハイドロテクトタイルは、光触媒(酸化チタン)で油汚れを分解し、親水性で雨と一緒に洗い流す外壁タイルです。塗り替えが不要という点は、生涯コストで見て確かに大きなメリットがあります。
ただし「塗り替え不要」と「メンテナンス費0円」はまったく別の話です。目地のシーリング打ち替え、バルコニー防水、防蟻処理、そして足場代は、外壁がタイルでも消えません。
公式サイトは「60年間で約740万円のコスト節約」と打ち出しています。
ハイドロテクトタイルは、グランスマート・グランセゾンは標準、アイスマート・アイキューブは差額オプションです。

我が家は築約45年の木造住宅から、一条工務店のグランスマートへ建て替えました。外壁は全面ハイドロテクトタイルで、これはグランスマートの標準仕様です。

我が家は当初はアイスマイルでも標準仕様のタイルにしようと思っていました。しかし、セルフクリーニング効果があったり、メンテナンス費用がかからないことを見かけて段々と魅力に感じてきました。

ハイドロテクトタイルとは|光触媒が汚れを分解する仕組み

image 34
出典:一条工務店「ハイドロテクトタイル」(一条工務店公式サイト)

ハイドロテクトはTOTOが開発した光触媒技術で、一条工務店はこれを外壁タイルに採用しています。仕組みを分解すると、働きは3つです。

働き公式サイトの説明
汚れを付きにくくする親水性により空気中の水分がタイル表面に広がって水膜をつくり、静電気によるちり・ホコリの付着を抑える
汚れを分解する光触媒に紫外線が当たることで発生する活性酸素が、排気ガスなどの油汚れを分解する
汚れを洗い流す親水性によって雨水がタイル表面に広がり、汚れを浮かせて洗い流す

ポイントは「紫外線」と「雨」の両方が必要だということです。ここが後で効いてきます。

タイルそのものの素材特性も、公式サイトに記載があり、吸水率3.0%以下で凍害に強く、汚れ・変色・劣化・キズ・水・寒さ・火や熱に強い、とされています。塗装した外壁材と違い、素材そのものに色がついているため、塗膜が劣化して色あせるという現象が起きません。ここがサイディングとの決定的な違いです。

商品によって「標準」か「オプション」かが変わる

一条工務店の全商品でハイドロテクトタイルが標準なわけではありません。ハイドロテクトタイルが標準となっているのは、グランスマートとグランセゾンだけになります。

商品外壁の扱い追加費用の目安 ※
グランスマートハイドロテクトタイルが標準
グランセゾンハイドロテクトタイルが標準
アイスマート石目調ボーダータイルが標準
ハイドロテクトタイルは差額オプション
約1.3万円/坪
アイキューブ石目調ボーダータイルが標準
ハイドロテクトタイルは差額オプション
約1.6万円/坪

※坪あたりの単価は複数の施主ブログで報告されている金額です。一条工務店の公式価格ではなく、時期・地域・キャンペーンによって変わります。30坪であれば概算で40万〜50万円程度の差額になる計算です。必ず自分のプランで見積もりを取って確認してください。

誤解されやすいのですが、アイスマート標準の石目調ボーダータイルも「タイル」です。サイディングではありません。塗り替えが不要という点は共通していて、耐久性もかなり高いです。違いは光触媒によるセルフクリーニング機能の有無と、色の選択肢です。

我が家の場合、アイスマートを検討していた時期がありますが、ハイドロテクトタイルをオプションで採用しようとすると、オプション代で50万円近くかかることになりました。それくらいならば、全体的にグレードの上がるグランスマートにしたほうが良いと判断し、グランスマートに変更しました。

色は7色・2色まで組み合わせ可能

image 1
出典:一条工務店「ハイドロテクトタイル」(一条工務店公式サイト)

公式サイトによれば、ハイドロテクトタイルは7色から選べ、2色まで組み合わせることが可能です。うちモルトベージュとミストグレーは、グランスマート・グランセゾンで選べる色とされています。

色選びで後悔しないコツですが、写真だけで決めないことです。タイルは面積が大きくなるほど明るく見えますし、太陽光にあたったときの色合いは実際に見てみないとわかりません。展示場や実際に建った家を、できれば晴れの日と曇りの日の両方で見ておくと判断がぶれません。

我が家の場合、歩くのが結構好きなこともあり、通勤途中や散歩途中にある一条工務店の家を見ては参考にしていました。我が家を建てた当時はモルトベージュとミストグレーは存在しなかったこともあり、ブラックとブラウンで悩みましたが、実物を見てみてブラックで問題ないと判断してブラック一色としました。近隣にブラックがないと目立つ等の話も見かけていましたが、もとの家も黒かったので気になりませんでした。とても格好良いので個人的におすすめです。

デメリットと、知っておくべき注意点

デメリットや注意点もいくつか記載しておきます。といっても、タイルの最大のデメリットは本来価格ですので、そこまで大きなデメリットはありません。

注意点内容
衝撃に弱い焼き物なので、強い衝撃で欠けることがある。台風時の飛来物、小石の跳ね上がりなど
重いタイルはサイディングより重量がある。一条工務店は2×6構法などで前提として設計しているが、外壁が重いこと自体は事実
部分交換の色合わせ年数が経ってから1枚だけ交換すると、周囲との色の差が出る可能性がある
施工品質のばらつきタイル張りは手作業。継ぎ目のズレなどの報告が第三者サイトにある
外観が「一条らしく」なる好みの問題。塗り壁調が好きな方には、ナチュリアという選択肢もある

「重い」という点はデメリットではありますが、重い外壁を載せる前提で構造を設計しているかどうかが問題であって、タイルそのものが危険という話ではありません。一条工務店の場合は2×6の枠組壁工法が前提になっており、タイルも考慮しているので問題ありません。

公式の「60年間で約740万円節約」を検算してみる

一条工務店の公式サイトには、一般的な外壁との比較として「60年間で約740万円ものコスト節約」という記載があります。かなり強い数字です。

image 3
出典:一条工務店「ハイドロテクトタイル」(一条工務店公式サイト)

ただ、個人的にはちょっと一般住宅側を悲観的に見すぎていて、一条工務店側を楽観的に見すぎているように感じます。
まず一般住宅側ですが、我が家も一昨年に別の持ち家の外壁再塗装、全シーリング打ち替えを行いましたが、30年目の401万円はありえない数字ではないものの、ちょっと高めに見積もりすぎているように感じます。外壁再塗装の推奨は一条の通り10年ですが、状態によって異なります。それでも10~15年に一度塗り替える必要はありますが、もう少しだけ空くことが多いでしょう。

一方、一条工務店側もシーリング打ち替えが25~30年に1回はしないといけないとなると、もう少し差が縮まります。また、タイルにしても消えないのは、目地のシーリング、バルコニーの防水、雨樋や軒天などの付帯部、防蟻処理、そして足場代です。これらは外壁材の種類と関係なく劣化します。実際、一条工務店の10年点検は点検自体は無料ですが、指摘に対する補修は有償です。警備な補修でも20万円前後、足場を伴う外装補修が入るとさらに20万円前後上乗せされます。

いくらハイドロテクトタイルが優秀であっても継ぎ目の部分などにはある程度のメンテナンスが必要ですので、現実的なコスト節約はざっくり500万円程度かなと感じます。運が良ければ740万円節約できるときもあるでしょう。いずれにせよ、タイル外壁が生涯コストで有利であること自体は確実です。

📝 「塗り替え0円」と「維持費0円」は別の話です
シーリング打ち替え、タイルの部分補修、バルコニー防水のトップコート、雨樋や板金——足場が必要な工事は、時期を揃えて一度に出したほうが確実に安くなります。足場は1回組むごとに10万〜30万円かかるので、別々にやると足場代だけを二重三重に払うことになります。諸経費は工事費の10%が目安なので、ここが妙に高い見積もりは念のため聞いたほうがいいです。

タイルでも消えないメンテナンス費用

では具体的に、メンテナンス費用は何にいくらかかるのか。第三者の外壁・リフォーム系サイトで確認できた費用相場をまとめます。

項目時期の目安費用の目安 ※
目地シーリングの打ち替え25〜30年ごと60万〜80万円(30〜35坪)
高圧洗浄・洗剤洗浄5〜10年ごと(必要に応じて)3万〜10万円
タイルの部分補修・交換破損時1枚あたり数千円〜1万円台
バルコニー防水10〜15年ごと5万〜15万円
防蟻処理10年ごと10万〜20万円前後
足場の設置・解体上記の外部工事のたび10万〜30万円

この表で一番見落とされやすいのが足場代です。10万〜30万円が、外部の工事をするたびにかかります。足場が要る工事は、まとめてやると安くなりますので、できればタイミングを合わせて実施するのが良いでしょう。

もうひとつ注意点があります。一条工務店の長期保証は、一定の年数を超えて延長するには、指定の点検と有償メンテナンスを受け続けることが条件になっています。「タイルだからメンテナンスしなくていい」と考えて有償メンテナンスを飛ばすと、保証のほうが切れます。

一条工務店の保証・アフターサービスは充実しているか

光触媒が効かない汚れがある

セルフクリーニングは万能ではありません。仕組みが「紫外線で分解し、雨で流す」である以上、そのどちらかが欠ける条件では働きません。

効きやすい効きにくい
排気ガス由来の油汚れ鳥のフン
空気中のちり・ホコリ換気扇まわりの粘りのある油汚れ
雨が直接当たる広い壁面クモの巣
日当たりのよい南面・東西面軒下・庇の下・玄関ポーチまわりなど、雨がかからない面
日当たりの悪い北面(苔・カビが出ることがある)

ここは施主ブログでも報告が多いところです。「壁全体はきれいなのに、軒下だけ帯状に汚れる」という現象が起きます。雨が当たらないので、洗い流されないからです。

また、光触媒のセルフクリーニング効果そのものについても、「半永久的」とする情報と「汚れの蓄積で10〜15年ほどで効果が落ちる」とする情報の両方がありますが、少なくとも「一生まったく掃除しなくていい」と考えるのは危険です。いくらセルフクリーニング効果があるにせよ、掃除できるときには掃除しておくのが綺麗に長く使うコツでしょう。

📌 設計段階でできる対策が3つあります
1. 軒の出をケチらない……軒が浅いと壁は濡れやすくなりますが、逆に軒が深すぎる面は雨が当たらず汚れが残ります。どちらにも理由があるので、「この面は雨が当たるか」を図面で確認しておくこと。
2. 玄関ポーチまわりの色を考える……ここは構造上どうしても雨がかかりません。汚れが目立ちにくい色を持ってくるのは有効です。
3. 外部の水栓の位置……高圧洗浄や水掛けをするとき、ホースが家の四方に届くか。北側に水栓がないと、一番汚れる面が洗えません。これは打ち合わせで見落としやすいポイントです。

といっても、いずれも設計段階での優先度は低いと思います。我が家は実際のところ、上記が大切だと感じつつも、そこまで考慮して家づくりができませんでした。優先順位を付けて自分に合った家づくりをしていきましょう。

我が家がどう判断したか

我が家は最終的にグランスマートを選んだので、タイルは「付いてきた」というのが正直なところです。オプションとして計上した44項目・2,436,910円のなかに、外壁タイル代は入っておらず、標準仕様でした。

ただ、ここに至るまでには回り道がありました。もともとはアイスマートを検討していた時期があり、そのときに「ハイドロテクトタイルはオプションで足せばいい」と考えていたのです。ところが見積もってみると、タイルをオプション採用するだけで50万円近くかかることが分かりました。

そこで考え直しました。同じ50万円を出すなら、タイルだけが変わるアイスマートよりも、グレイスキッチンやグレイスバスなど設備全般のグレードが上がるグランスマートのほうが納得感がある——その結果として、最終的に商品をグランスマートへ変更ました。

💡 判断のコツ:「後から足せるか」で仕分ける
カーテンもエアコンも、後から自分で買えます。金額は痛いですが、取り返しはつきます。
一方で断熱性能・気密・床暖房・外壁の素材は、建った後にはまず変えられません。外壁を後からタイルに張り替えるのは、現実的な選択肢ではありません。
だから比較するときは、「標準装備の点数」ではなく「後から足せないものが、どちらにどれだけ入っているか」で見たほうが後悔が少ないと思います。我が家がアイスマート+オプションではなくグランスマートを選んだのも、最終的に一条工務店を選んだのも、この基準でした。

我が家のグランスマートは建物本体で約72万円/坪、土地を除く総額では約100万円/坪でした。安い買い物ではありませんが、UA値0.18・C値0.40(いずれも実測値)の躯体と、塗り替えの要らない外壁が入っていて、この価格であればかなりコスパの良い買い物だったと感じています。

グランスマートの坪単価と総額を実額で公開
一条工務店の断熱性能|UA値0.18・C値0.40の実測レポート

よくある質問

Q. ハイドロテクトタイルに外壁塗装は必要ですか?

A. タイル自体の塗り替えは不要です。素材そのものに色があるため、塗膜が劣化して色あせるという現象が起きません。ただし目地のシーリングは劣化するので、25〜30年を目安に打ち替えが必要になります。「塗装は不要、シーリングは必要」と覚えておくのが正確です。

Q. 本当に掃除しなくていいのですか?

A. 雨が当たる面はかなりの部分を任せられますが、軒下・庇の下・玄関ポーチまわりなど雨がかからない面は汚れが残ります。鳥のフンやクモの巣も光触媒では分解されません。最低限数年に一度、できることならば時間のあるときに、気になる箇所を水で流す程度の手入れは想定しておいたほうが良いでしょう。

Q. アイスマートで差額を払ってまで採用する価値はありますか?

A. アイスマート標準の石目調ボーダータイルも塗り替え不要のタイルなので、「塗り替え費を消すため」という理由なら差額を払う必要はありません。差額で買えるのはセルフクリーニング機能と色の選択肢です。個人的には、アイスマートで差額を払ってハイドロテクトタイルを採用するならば、グランスマートにした場合の見積もりを取ってみることをおすすめします。思ったよりも差額がない可能性が高いです。

Q. タイルが割れたらどうすればいいですか?

A. 部分交換が可能です。相場では1枚あたり数千円〜1万円台です。ただし年数が経ってからの交換は色の差が出る可能性があります。

Q. 他社の外壁タイルと比べてどうですか?

A. 外壁タイルを標準にしているメーカーは他にもあります。違いが出るのは「光触媒が付いているか」と「タイル代が本体価格に含まれているか」の2点です。他社では外壁タイルがオプションで200万〜300万円というケースもあるため、見積もりを並べるときは「タイル代がどこに入っているか」を必ず確認してください。

まとめ|「塗り替えが消える」ことに価値を感じるかどうか

  1. ハイドロテクトタイルは光触媒で油汚れを分解し、親水性で雨と一緒に洗い流す外壁タイル。素材に色があるので塗り替えが不要
  2. 公式は60年で約740万円の節約と記載。当サイトが相場から積み上げた試算では280万〜440万円。金額の幅はあるが、生涯コストで有利であること自体は成り立つ
  3. ただしシーリング打ち替え・バルコニー防水・防蟻・足場代は消えない。「塗り替え0円」であって「維持費0円」ではない
  4. 鳥のフン・クモの巣・雨が当たらない面には光触媒が効かない。軒下や玄関ポーチまわりは汚れる前提で設計する
  5. グランスマート・グランセゾンは標準。アイスマート・アイキューブは差額オプション(坪1.3万〜1.6万円が目安)。アイスマート標準の石目調ボーダータイルも塗り替え不要なので、差額で買うのはセルフクリーニングと色

外壁は、建ってから変えられない数少ない部分のひとつです。初期費用として払うか、30年かけて塗り替え費として払うか。どちらが自分の資金計画に合うかで決めるのが、一番後悔が少ないと思います。

✅ 検討中の方へ
外壁タイルの価値は、他社の見積もりと並べたときに一番はっきりします。「タイル代が本体に含まれているのか、オプションで200万円積まれているのか」は、総額だけ見ていても絶対にわかりません。
我が家も一条工務店に決める前に、複数社から間取りと見積もりをもらって比べました。同じ条件で並べると、何にいくら払っているのかが見えてきます。

間取り・見積もりが自宅に届く

— 家づくりの一括資料請求 —

複数社の間取りプランと見積もりを比較するイメージ

我が家も見積もりを取って、一条工務店と比較しました!
イメージと実際の金額は、驚くほどずれることがあります。

一条工務店を含む複数社に同じ条件で一括依頼
間取りプラン・見積もり・カタログが自宅に届く
展示場に行く前に相場観がつかめる
完全無料・入力は約3分

\ 見積もりの比較が家づくりの第一歩 /

【無料】タウンライフで間取り・見積もりの提案を受けてみる

【PR】タウンライフdata

あわせて読みたい

仕様・設備・性能
タイトルとURLをコピーしました