✅ この記事の結論
・いつから:目安は「最低気温15℃を下回る日が続きそうになったとき」。一条工務店の床暖房は暖まるまでに時間がかかるので、寒くなる2〜3日前に付けておくのがコツです。名古屋の平年値だと10月中旬〜下旬にあたります。
・設定温度:リモコンの数字は部屋の温度ではなく、床下を回る温水の温度です。他の施主さんは秋口26℃前後から始めて、真冬に28〜29℃まで上げる例が多く見られます。
・電気代:我が家(愛知・5人家族・太陽光13.475kW+蓄電池)の昨シーズンは、10〜11月は1日あたり約180〜240円で、夏とほぼ同じでした。高くなったのは1月(16,287円)で、12〜2月の3か月で年間電気代の約4割です。
10月に入って朝晩が涼しくなってくると、一条工務店のオーナーが毎年悩むのが「床暖房、そろそろ付ける?」問題です。
我が家もまさに今、迷っています。この記事を書いている2026年10月9日の時点では、床暖房はまだ付けていません。エアコンは止めましたが、日中はまだ少し暑くて扇風機を回している日もあるくらいです。それでも、寒くなってから付けたのでは間に合わないのが一条の床暖房。今年は10月15日ごろに付けるつもりでいます。
この記事では、付け始めの目安、設定温度の考え方、そして我が家の昨シーズンの電気代(10月〜5月の月別実額)をまとめました。グランスマートで建て替えて、2025年8月に入居した施主の実データです。
一条工務店の床暖房はいつから付ける?
目安は「最低気温15℃」と「寒くなる2〜3日前」
付け始めの判断材料はだいたい次の3つです。
- 天気予報の最低気温が15℃を下回る日が続きそう
- 朝の室温が20℃を下回るようになった
- 素足で歩いたときに床がひんやりしてきたと感じる
ポイントは「寒い」と感じてから付けるのでは遅い、ということです。
早めに付けたほうがいい理由:暖まるまでに時間がかかる
一条工務店の全館床暖房は、電気ヒートポンプ式の熱源機で温めた温水を、家じゅうの床下に回す仕組みです。エアコンのように空気を直接温めるのではなく、床そのものをじわじわ温めて、その熱で家全体を暖めるので、スイッチを入れてから効いてくるまでに時間がかかります。
あるオーナーさんの「設定温度を1〜2℃上げても、効果がわかるのは翌日」という記事を見かけたこともあります。設定を変えたときでさえこのペースなので、冷え切ってからゼロで立ち上げると、暖かくなるまで数日寒い思いをすることになります。
愛知の平年気温で見る付け始めの目安
「最低気温15℃」を目安にすると、名古屋の平年値では10月の平均がちょうど15℃前後です。10月中旬〜下旬が付け始めのタイミングと考えてよさそうです。
| 月 | 日最高気温 | 平均気温 | 日最低気温 |
|---|---|---|---|
| 10月 | 23.3℃ | 18.6℃ | 14.8℃ |
| 11月 | 17.3℃ | 12.6℃ | 8.6℃ |
| 12月 | 11.7℃ | 7.2℃ | 3.4℃ |
※名古屋の平年値(1991〜2020年)。気象庁の観測データをもとにした気候表サイトより。
2026年の我が家:10月10日時点ではまだ付けていない
冒頭にも書いたとおり、我が家は10月10日の時点で床暖房をまだ付けていません。エアコンは止めたものの、日中はまだ暑く、扇風機を使っている日もあります。10/9はとても暑かったようで子どもたちが寝るときに汗をかいていたので、10/9から再びエアコンを付けています。
外はもう秋なのに家の中が暑いのは、断熱性能が高いからだと思います。我が家はUA値0.18(断熱等級7)、C値0.40で、日中に入った熱がなかなか逃げません。夏のあいだはありがたい性質ではありませんが、冬はこれが床暖房の熱を逃がさない方向に効きます。
とはいえ、扇風機やエアコンを使っているうちに床暖房を付けるのは気が引けますし、寒くなってから付けたのでは数日寒い思いをします。そのあいだを取って、今年は最低気温が15℃を切り始める10月15日ごろに付けるつもりですが・・・今年は予報を見ても10/20まで15℃を切りそうな日がありません。悩ましいですね。
床暖房が早すぎ・遅すぎで困ること
| 床暖房を付けるのが早すぎると | 床暖房を付けるのが遅すぎると |
|---|---|
| 日中に室温が上がりすぎて、窓を開けたり扇風機を回したりすることになる | 寒波が来てから付けても暖まるまでに時間がかかり、数日は寒い |
| ただし我が家の実績では、10〜11月の電気代は夏とほぼ同じ(後述) | 暖まるまでのあいだ、エアコン暖房を併用すると電気代がかさむ |
迷ったら少し早めに、低めの設定温度で付けるのが無難です。暑ければ設定を下げればよく、寒い思いをするよりは調整しやすいと感じています。
設定温度の決め方
リモコンの数字は「室温」ではなく「温水の温度」
床暖房のリモコンで設定する温度は、部屋の温度ではなく床下を回る温水(不凍液)の温度です。そのため、たとえば28℃に設定しても、部屋が28℃になるわけではありません。室温は設定よりも数℃低いところで落ち着きます。
「設定を26℃にしたのに部屋が21℃しかない、壊れてる?」と思う必要はない、ということですね。
調整のコツ
- 最初は低めから:秋口は26℃前後から始める施主が多いです。いきなり高くすると、日中に暑くなりすぎます。
- 変えるのは1~2℃ずつ、結果は翌日に見る:反応がゆっくりなので、数時間で効果がないからといって何度も上げると、翌日暑くなりすぎます。
- 2階は1階より低めに:暖かい空気は上にたまります。業者さんの家では1階26℃・2階21℃にしているそうです。寝室が2階にあるなら、暑くて寝苦しくならないよう低めにしておきましょう。
- 真冬は外気温に合わせて上げる:三重のオーナーさんは、最低気温が−2〜4℃になる真冬に29℃まで上げています。
床暖房シーズンの電気代【我が家の実額】
ここからは、我が家の昨シーズン(入居1年目)の電気代です。床暖房は10月から5月まで24時間つけっぱなしで運転しました。見ていただいたらわかるように、10月、11月はそこまで加温が必要ではないことから電気代もそこまで高くなっていません。これなら過度に節約を考えるよりも、快適さを求めてベストな日に付けるのが良さそうだなと感じています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 家 | グランスマート/延床37.81坪/UA値0.18・C値0.40 |
| 地域・家族 | 愛知県(省エネ地域区分6地域)/5人家族 |
| 設備 | オール電化/全館床暖房(24時間運転)/エアコン2台/さらぽかなし |
| 太陽光 | 13.475kW+蓄電池(売電単価15円/kWh) |
| 電気の契約 | 中部電力ミライズ スマートライフプラン(10kVA) |
月別の電気代と売電(2025年10月〜2026年5月)
| 検針月 | 日数 | 電気代 | 1日あたり | 売電額 | 収支 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年10月 | 29日 | 6,825円 | 約235円 | 7,815円 | +990円 |
| 2025年11月 | 33日 | 5,818円 | 約176円 | 10,080円 | +4,262円 |
| 2025年12月 | 27日 | 7,989円 | 約296円 | 6,855円 | −1,134円 |
| 2026年1月 | 35日 | 16,287円 | 約465円 | 9,210円 | −7,077円 |
| 2026年2月 | 29日 | 9,823円 | 約339円 | 11,550円 | +1,727円 |
| 2026年3月 | 28日 | 4,569円 | 約163円 | 15,495円 | +10,926円 |
| 2026年4月 | 29日 | 4,701円 | 約162円 | 14,985円 | +10,284円 |
| 2026年5月 | 33日 | 3,182円 | 約96円 | 19,890円 | +16,708円 |
| 8か月合計 | 243日 | 59,194円 | 約244円 | 95,880円 | +36,686円 |
※電気代は中部電力ミライズの検針実績(請求額)、売電額は売電料金支払明細より。検針月の金額には前月分の使用が含まれます。電気代は家全体の金額で、床暖房だけの電気代ではありません(エコキュート・エアコン・家電を含む)。売電による収支はFIT期間(10年間)に限られます。
付け始めの10〜11月は、電気代がほとんど増えなかった
意外だったのはここです。床暖房を付け始めた時期にあたる10月・11月の検針分は、1日あたり約180〜240円。床暖房を使っていない6〜9月の平均(1日あたり約212円)とほとんど変わりませんでした。
秋はまだ外がそれほど寒くないので床暖房の負荷が小さく、日中は太陽光の発電量もあります。「早く付けると電気代がもったいない」と心配して我慢する必要はあまりない、というのが我が家の実感です。
高くなるのは1月。12〜2月で年間の約4割
電気代が跳ね上がったのは1月で、16,287円。35日分の検針なので1日あたりにすると約465円で、11月の2.6倍ほどです。12〜2月の3か月を合わせると約3.4万円で、年間電気代(約8万円)の約41%がこの3か月に集中しています。
寒さで床暖房の負荷が増えるうえに、冬は日照時間が短く発電量も落ちるので、夜に電力会社から買う電気が増えます。売電を差し引いた収支がマイナスになったのも、12月と1月の2か月だけでした。
💡 太陽光がない家・寒い地域では、もっと高くなります
我が家の数字は、太陽光13.475kW+蓄電池があり、温暖な愛知の家のものです。他の一条オーナーさん(4人家族・太陽光10kW超)は、1月の電気代が3万円台という記録を公開しています。地域や設定温度、その年の燃料費調整額で大きく変わるので、あくまで一例として見てください。
年間を通した電気代と売電の全データは、一条工務店の電気代1年分の記事にまとめています。
付け始めにやっておきたいこと
1〜2日たっても暖まらない部屋がないか確認する
シーズン最初の運転は、不具合に気づくタイミングでもあります。付けてから1〜2日たっても床が冷たいままの部屋があれば、早めにオーナー向けアプリ「i-サポ」から連絡しましょう。
床冷暖房システムの熱源機は、2026年7月から始まった10年間無償対応「特別サポート」の対象です(引き渡しから10年間)。ただし「期間内に申し出た不具合」だけが対象なので、気づいたらすぐ連絡するのが鉄則です。詳しくは特別サポートの記事で解説しています。
厚手のラグやマットを見直す
床から熱が伝わってくる仕組みなので、厚手のラグを敷いているとその部分は暖かさを感じにくくなります。子どもの遊び用マットなども、床暖房シーズンは薄手のものに替えるか、敷く範囲を小さくすると床暖房の良さを感じやすくなります。
加湿の準備をしておく
暖房が始まると湿度が下がりやすくなります。一条工務店のうるケア(加湿機能付きの換気システム)を採用している家は、加湿の設定を見直しておきましょう。我が家が夏もうるケアの加湿をオンにしていた話はこちらの記事に書いています。
よくある質問
Q. つけっぱなしと、こまめに消すのはどちらが安い?
一条の床暖房は、冷えた床を温め直すときにいちばん電力を使います。そのため、頻繁にオン・オフするとかえって電気代が上がる、という施主の声が多いです。我が家はシーズン中24時間つけっぱなしで、上の表の電気代でした。長期の旅行で家を空けるときなどは、消すことを検討してもいいと思います。
昨年の我が家は10月から5月までずっと付けっぱなしでした。帰省のために数日間家を離れるときは悩みましたが、結局付けっぱなしにしました。
Q. 設定温度を上げたのに暖かくならない
反応がゆっくりなので、まずは翌日まで待ってみてください。それでも特定の部屋だけ冷たいままなら、不具合の可能性があるので「i-サポ」から相談しましょう。
Q. 春はいつ消す?
我が家は5月まで運転しました。5月の電気代は3,182円(1日あたり約96円)で、年間でいちばん安い月でした。三重のオーナーさんも、4月下旬〜5月上旬のゴールデンウィークごろに消すことが多いそうです。
Q. 床暖房だけで冬を越せる?エアコンはいらない?
床暖房はめっちゃ温かいというわけではないですが、寒くありませんでしたのでエアコンは付けませんでした。家族のなかに体感温度が異なる人がいると大変ですが、床暖房の場合は、厚着、薄着で対応するのが良いでしょう。
まとめ
✅ この記事のまとめ
・付け始めの目安は最低気温15℃。暖まるまで時間がかかるので寒くなる2〜3日前に付ける
・名古屋の平年値なら10月中旬〜下旬。我が家は今年10月15日ごろの予定
・設定温度は温水の温度で、室温ではない。秋口は26℃前後から、1℃ずつ・翌日に確認
・2階は1階より低めに設定すると寝苦しくなりにくい
・我が家の実績では、10〜11月の電気代は夏とほぼ同じ。高いのは1月(16,287円)
・12〜2月の3か月で年間電気代の約4割。収支がマイナスになったのは12月・1月だけ
・シーズン最初の運転で暖まらない部屋があれば、すぐ「i-サポ」へ(熱源機は特別サポート対象)
床暖房の付け始めは、毎年「まだ早いかな」と迷うものです。我が家の電気代を見るかぎり、秋のうちに付けても家計への影響は小さく、寒い思いをするほうがもったいないと感じました。今年付けたあとの様子は、この記事に追記していきます。
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