【2026年最新】アイダ設計の坪単価は?|999万円の家と一条ハグミー比較

アイダ設計の坪単価と999万円の家の総額を解説|坪単価41万〜78万円・総額の目安1,300万円〜 家づくりの始め方
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✅ この記事の結論
アイダ設計の坪単価は商品によって約41万円〜78万円と幅があり、「1社1坪単価」で語れない会社です。看板商品の「999万円の家」は建物本体だけの価格で、申請費・地盤調査費・外構・屋外給排水などは含まれません。土地代を除いた実際の総額は1,300万〜1,600万円程度とされています。
この会社の本質は安さではなく「先に価格を決めて、そこに収まる設計をする」という順序にあります。ロー帯で完全自由設計が選べるのは強みですが、主力商品のUA値が非公表で、性能数値での比較ができない点は弱みです。

アイダ設計がローコスト帯のなかでも異質な売り方をしています。多くのハウスメーカーは「仕様を決めてから価格を出す」のに対して、アイダ設計は先に価格を決めて、そこに収まる設計をします。「999万円の家」「888万円の家」という商品名は、その思想がそのまま看板になったものです。

アイダ設計の坪単価は商品で41万〜78万円(2026年8月時点)

999万円の家
出典:アイダ設計公式サイト

まず数字から見ていきます。アイダ設計は坪単価を公式には公表していませんので、公表されている価格と坪数から換算した値です。

商品坪単価の目安位置づけ
888万円の家37万円〜 ※最小構成の規格プラン(平屋16坪/2階建て20坪)
999万円の家約41.6万円看板商品の規格プラン(24坪3LDK)
ブラーボ・ミニマル250万円〜 ※シンプル設計のコンセプト住宅
オープンテラスのある平屋プラス50万円〜 ※平屋
ブラーボ・スタンダード255万円〜 ※主力の完全自由設計
断熱と耐震の家 BRAVO262万円〜 ※断熱・耐震を上げた上位商品
ほっとする家65万円〜 ※バリアフリー設計の平屋
ブラーボ・ゼネクト78万円〜 ※ZEH住宅

※印は換算した値です。例えば、「999万円の家」の坪単価は、公式サイトの参考建物価格999万円(税込)を延床79.48㎡(約24.04坪)で割った換算値です。

💡 参考:我が家の実額
一条工務店グランスマートで、建物本体が約72万円/坪でした。アイダ設計の主力ブラーボ・スタンダード2(55万円〜)との差は坪あたり約17万円。30坪換算で約500万円の差になります。ただし我が家は断熱等級7仕様・太陽光13.475kW・蓄電池まで積んだ結果なので、単純比較はできません。

「999万円の家」は999万円では建たない

項目内容(公式サイト記載)
参考建物価格999万円(税込)
2階建てPLAN3LDK/1F 39.74㎡+2F 39.74㎡=延床79.48㎡(約24坪)
平屋PLAN2LDK/延床66.24㎡(約20坪)
主な標準設備システムキッチン(人工大理石ワークトップ・ホーロートップコンロ・浄水器内蔵水栓)/システムバス(浴室暖房換気乾燥機・サーモバスS・エコアクアシャワー)
対応エリア25都府県(宮城・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・長野・新潟・岐阜・静岡・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・岡山・広島・福岡・佐賀・熊本・鹿児島)

公式ページにこう書かれています。「建物本体価格には、建築確認申請等建築にかかる申請費・地盤調査費・現場管理費・仮設管理費・外構工事・屋外給排水工事・その他諸費用は含まれません」。さらに、都市ガス・浄化槽、耐火・準耐火(省令)、寒冷地、積雪地域、塩害地域、基準風速の高い地域などの条件では、別途追加費用または商品の変更が必要とされています。「エリアにより価格が異なる場合がございます」との記載もあります。

このように999万円の家といっても、その他に費用がかかるため、総額だと999万円を超えてしまいます。現場管理費と仮設工事費まで本体価格の外に出ているのはローコスト帯のなかでも珍しいですが、この2つは「建てるなら必ずかかる費用」なので、実質的には必須の追加費用と考えたほうが安全です。

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総額の試算

費用の区分金額の目安 ※
建物本体価格999万円(税込)
屋外給排水工事50万〜80万円
ガス引き込み工事30万〜50万円
地盤改良工事80万〜120万円(不要な土地もあり)
仮設工事費20万〜30万円
外構工事(駐車場・フェンス・アプローチ)80万〜170万円
諸費用(登記・火災保険・ローン関連ほか)100万〜150万円以上
土地代を除いた総額の目安約1,300万〜1,600万円

総額の試算は上記のとおりです。999万円という数字に、300万〜600万円が乗ると考えておくのが現実的です。それでも総額1,300~1,600万円台で新築が建つなら十分に安いのですが、「999万円で家が買える」と思って計画を立てると必ず苦しくなります。

主力は「ブラーボ・スタンダード2」|999万円の家との違い

「999万円の家」は入口の商品です。実際に契約が多いのは、主力のブラーボ・スタンダード2のほうのようです。この2つは、価格帯だけでなく売り方の思想そのものが違います。

項目ブラーボ・スタンダード2(主力)999万円の家
位置づけ完全自由設計の主力商品価格を先に決めた規格プラン
参考価格公式サイトに価格の記載なし参考建物価格 999万円(税込)
間取り・延床土地に合わせて自由に設計2階建て3LDK 79.48㎡/平屋2LDK 66.24㎡
構造・工法木造軸組(筋交い+専用接合金物)同左
アルゴンガス入りLow-E複層ガラスLow-E複層ガラス
断熱の表記公式は「標準仕様で断熱等級5をクリア」と記載。商品別のUA値は非公表公式は「標準仕様においても高い断熱性能・省エネ性能」とのみ記載(等級・UA値の記載なし
耐震公式は「震度7クラスの耐震実験をクリア」と記載。耐震等級の明記はなし同左
玄関ドア電池錠標準(カード・スマートフォンで開閉)記載なし
設計の自由度完全自由設計。狭小地・変形地に強いセミオーダー。完全自由設計ではない
坪単価の目安約55万円〜 ※約41.6万円(換算値)

表にして見えてくるのは、アイダ設計の主力商品は「安さ」ではなく「自由度」で売っているということです。坪55万円という価格自体は、いまのローコスト帯では特別に安いわけではありません。規格住宅で総額を抑える会社が増えているなかで、この価格帯で間取りを自由に組めるのは、旗竿地・狭小地・L字型といった「規格プランが入らない土地」を持っている人には大きなメリットになります。

断熱にこだわるなら見るべきは「ブラーボ ZEH」

ここは調べていて認識が変わった部分です。「アイダ設計=安いけど性能はそこそこ」というイメージでしたが、公式サイトの商品ラインナップには、断熱等級6・7に対応する商品がきちんと用意されています。

商品断熱主な仕様
ブラーボ・スタンダード2公式は「標準仕様で断熱等級5をクリア」アルゴンガス入りLow-E複層ガラス
断熱と耐震の家 BRAVO2断熱等級5/UA値0.55W/㎡Kアルミ樹脂複合サッシ+アルゴンガス入り複層ガラス/高性能グラスウール/耐震等級3・耐風等級2相当/一次エネルギー等級6(BEI=0.74)/リース型の太陽光+蓄電池が標準
ブラーボ ZEH(JACK/QUEEN)断熱等級6高性能トリプルガラス樹脂窓/高断熱玄関ドア/一次エネルギー消費量等級は最高等級8に対応
ブラーボ ZEH(KING)断熱等級7上記に加え、壁と屋根に付加断熱(ダブル断熱)/2.4mハイドア

注目すべきはブラーボ ZEHのKING仕様で断熱等級7に対応している点です。等級7は我が家(一条工務店グランスマート)と同じ水準で、ローコスト帯を出自とする会社が到達しているのは素直にすごいと思います。

📝 ただし、価格は高いです
坪単価の目安を見ると、BRAVO2で62万円〜、ZEH系のブラーボ・ゼネクトで78万円〜。性能を上げていくと、アイダ設計の価格的な優位はかなり薄まります。坪78万円まで来ると、我が家のグランスマート(本体約72万円/坪)を上回ります。

なぜ安いのか|プレカット工場と設計部門

アイダ設計は「なぜ安いのでしょうか?」を判断材料にしています。人件費を削っているだけの会社と、仕組みで削っている会社では、住んでからの安心感が違うからです。

アイダ設計はこの点、公式サイトでかなり具体的に説明しています。

コストを下げている要素公式サイトの記載
自社プレカット工場茨城県坂東市の工場(2019年稼働)で月産約10,000坪の加工能力。自社物件だけでなく工務店・ハウスメーカーからも受注。工場の自社保有により20%程度のコストダウン
自社設計部門年間2,000棟以上の設計実績。「狭小地の設計を当たり前のように手がけている」
一貫管理体制土地の仕入れから測量・設計・施工・アフターサービスまで、各セクションの専門部署が管理。中間マージンをカット
品質検査第三者住宅検査機関による全4回・34分野・97項目以上の施工品質チェック
認証ISO9001・14001を同時取得
職人の内製化「社員大工育成プロジェクト」。給料を受給しながらベテラン大工のもとで技術を習得

会社としての規模も押さえておくと、判断材料になります。創立1981年、売上高578億円(2025年度)、従業員989人(2026年3月31日現在)、支店・営業所96店舗。一級建築士事務所登録・宅建業国土交通大臣免許・建設業国土交通大臣許可を持っています。

「木を自分で切って、自分で図面を引いて、自分で建てて、自分で点検する」という一貫体制が、価格の説明になっている会社です。ここは素直に評価できる部分だと思います。

保証は「最長35年」だが、条件がついている

ここが一番慎重に読むべきところです。公式のオーナーズサイトには、こう書かれています。「お客様が当社既定に基づく点検を受けられ、定期的に修繕工事をされた場合に最長35年保証を行っています。」

image 35
出典:アイダ設計「定期点検・保証制度」(アイダ設計公式サイト)
  • 「最長35年」であって「35年保証」ではありません。点検を受け、必要な修繕工事を有償で実施し続けることが条件です
  • 初期保証が何年なのかが公式に明示されていません。住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)により、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分は全社共通で10年が法定保証です。そこから先をどう延ばすかが各社の差になります
  • 定期点検の時期・回数、地盤保証・設備保証の年数が公式ページで確認できませんでした。他社は保証ページに一覧で載せているところが多いので、ここは口頭ではなく書面で確認する価値があります

口コミから見える、良い点と気をつける点

住宅情報メディアに掲載されている評価を整理すると、傾向がはっきり分かれます。

評価されている点不満として挙がる点
低予算で建てられるコストパフォーマンスオプション追加で予算を超過した
生活動線と空間効率を最大化した設計力設備グレード・断熱性能にこだわると追加費用がかさむ
狭小地でも広く感じられる間取り提案営業・アフターサポートの対応にばらつきがある
光と風を取り込む窓配置、丁寧な収納計画問い合わせへのレスポンスが遅い
耐震性・耐久性への評価実際に住むと寒暖差が大きい/断熱性能が期待ほどでない

※住宅情報メディアに掲載されている口コミの傾向をまとめたものです。個々の投稿の真偽を当サイトで確認したものではありません。同メディアの満足度スコア(6点満点)では、快適性能4.4/間取り4.4/営業力4.3/安全性能4.2/外観・内観デザイン4.2/設計力・デザイン4.1/アフターサービス・保証4.0となっています。

面白いのは、褒められている項目と不満の項目が、きれいに裏表になっていることです。

設計力は一貫して高く評価されています。年間2,000棟以上の設計実績と狭小地対応という会社の強みが、そのまま満足度に出ている印象です。

一方で「予算を超過した」「断熱が期待ほどでない」という不満は、価格の出し方の副作用に見えます。先に価格を決めて設計する会社なので、標準仕様は「その価格に収まる範囲」で組まれています。そこから設備や断熱を上げようとすれば、当然オプション費用が乗ります。安い入口の商品を見て契約を進め、途中で仕様に不満が出て積み増していく——という流れは、想像がつきます。

対策はひとつです。最初から「自分が納得できる仕様」で見積もりを出してもらうこと。999万円のプランを起点にすると、後から積み上がります。

一条工務店ハグミーと比べるとどうか

このブログは一条工務店の施主ブログなので、比較も入れておきます。

一条工務店にも規格住宅のハグミー(本体1,490万円〜/坪50万円台)があり、価格帯としてはアイダ設計の主力商品と重なります。ただし設計思想は正反対です。

項目アイダ設計(ブラーボ・スタンダード2)一条工務店 ハグミー
本体価格の目安坪55万円〜 ※1,490万円〜(坪50万円台)
設計の自由度完全自由設計100プランから選択(規格のみ)
変形地・狭小地得意分野。年間2,000棟以上の設計実績旗竿地・L字型は建てられないケースあり
断熱の数値主力商品はUA値非公表公式に細かい数値は出ていない(メディア間でも情報が分かれる)
アルゴンガス入りLow-E複層ガラス樹脂サッシ+ペアガラス
換気公式に方式の明記なしロスガード90(第一種熱交換)が標準
外壁親水性の窯業系サイディング全面タイル(4色)が標準
床暖房なしオプション(約2.2万円/坪)
保証最長35年(点検+有償修繕が条件)初期保証10年・最長30年(有償メンテが条件)
対応エリア96店舗(「999万円の家」は25都府県)全国(※棟数制限あり)

※ハグミーの仕様・価格は施主ブログおよび住宅メディアの情報に基づきます。一条工務店の公式ラインナップ一覧ページにハグミーの掲載はなく、営業担当に確認しないと詳細が出てこない商品です。アイダ設計の坪単価も第三者情報です。どちらも実額は見積もりで確認してください。

この表の読みどころは「同じ予算で、何を手に入れるか」です。

ハグミーは仕様の豪華さを取りにいっています。この価格帯で外壁全面タイルと第一種熱交換換気が標準というのは、かなり強い。そのかわり間取りは100プランからの選択制で、窓の位置も大きさも動かせません。

アイダ設計は自由度を取りにいっています。土地の形に合わせて図面が引ける。狭小地・変形地に強い。そのかわり標準仕様は価格なりで、性能の数値は公表されていません。

📌 この2社の分かれ目は、たった1問です
あなたの土地に、規格プランはそのまま載りますか?

載るなら、同じ予算で得られる仕様はハグミーのほうが上です(外壁タイル・第一種熱交換換気が標準)。
載らない(旗竿地・変形地・狭小地)なら、そもそも一条工務店の規格住宅は土俵に上がりません。この価格帯で完全自由設計が選べるアイダ設計の価値が出ます。

ちなみに我が家が建てたグランスマートは本体約72万円/坪で、アイダ設計のZEH系商品(78万円〜)より安い計算になります。性能帯を上げていくと、ローコストメーカーの価格優位は思ったほど残りません。ここは実際に見積もりを取ってみないと実感できない部分でした。

アイダ設計が向いている人・向いていない人

向いている人

  • 予算の上限がはっきり決まっている人。「この金額で入るプランを出してください」という相談の仕方が、この会社に一番合っています
  • ロー帯でも完全自由設計にこだわりたい人。同価格帯の競合は規格住宅化が進んでおり、ここは明確な差別化点です
  • 土地の形が変わっていて、規格プランが載らない人。狭小地・旗竿地・変形地の設計実績が強みです
  • 「なぜ安いのか」に納得してから決めたい人。プレカット工場・自社設計・一貫体制と、価格の理由が構造で説明されています
  • 建物をコンパクトにして、土地や外構に予算を回したい人

向いていない人

  • 広告の「999万円」をそのまま総予算として計画したい人。申請費・地盤調査費・現場管理費・仮設工事費・外構・屋外給排水がすべて別です
  • 標準仕様のまま高性能な家がほしい人。断熱等級6以上を求めるならブラーボ ZEHになり、価格の優位は薄れます
  • 保証・アフターの内容を一覧で確認してから比較したい人。公式サイトで点検回数や各種保証年数が確認できませんでした
  • 北海道・北陸・四国・沖縄など、対応エリア外にお住まいの人(「999万円の家」の対応エリアは25都府県)

まとめ|「999万円」ではなく「自由設計」で選ぶ会社

アイダ設計の坪単価は、商品によって約41万円〜78万円。1つの数字では語れません。

看板の「999万円の家」は入口の商品で、建物本体だけの価格です。申請費・地盤調査費・現場管理費・仮設工事費・外構・屋外給排水はすべて別。土地代を除いた総額は1,300万〜1,600万円程度が現実的な線とされています。この数字を最初に頭に入れておくかどうかで、打ち合わせの進み方がまるで変わります。

そして、この会社を選ぶ本当の理由は安さではないと思います。坪50~60万円前後で完全自由設計が組めること。年間2,000棟以上の設計実績と狭小地への強さ。ローコスト帯が規格住宅に寄っていくなかで、ここは明確に残っている価値です。

弱点もはっきりしています。主力商品のUA値が公表されていないこと。断熱性能を数値で比較したい人には、判断材料がありません。保証も「最長35年」の中身が公式に開示されていません。この2点は、営業担当に直接聞いて埋めるしかない部分です。

「価格を先に決めて設計する会社」に、価格を先に伝えて相談する。それがこの会社の正しい使い方だと思います。

✅ 検討中の方へ
この価格帯は「同じ条件で複数社に見積もりを出させると、差がはっきり出る」レンジです。我が家も一条工務店に決める前に複数社から間取りと見積もりをもらい、比べたうえで判断しました。
特にアイダ設計のように性能値が公表されていない会社は、他社の見積もりが「ものさし」になります。先に相場観を持ってから展示場に行くほうが、話が早く進みます。

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