✅ この記事の結論
秀光ビルドの坪単価は本体ベースで約50〜60万円。最大の武器は安さそのものではなく「総額が先に読めること」です。ただしコミコミ価格に地盤改良費と外構費は入っていません。そして、我が家が親族の家づくりで比べて驚いたのは、一条工務店ハグミー(本体1,490万円〜)と価格帯がほぼ重なっていること。床暖房と太陽光を「付けるか付けないか」で、この2社の総額の順位はひっくり返ります。
前半は秀光ビルドを検討している方向けに中立に整理し、後半でハグミーとの比較を入れています。
秀光ビルドの坪単価は約50〜60万円(2026年8月時点)

まず数字から見ていきます。秀光ビルドは坪単価を公式には公表していませんが、およそ平均坪単価は51.9万円(HOME4U)程度と考えられます。
💡 参考:我が家の実額
一条工務店グランスマートで、建物本体が約72万円/坪でした。秀光ビルドとの差は坪あたり約20万円。30坪換算で約600万円の差になります。ただしこれは我が家が断熱等級7仕様・太陽光13.475kW・蓄電池まで積んだ結果なので、単純比較はできません。
「コミコミ価格」に含まれるもの・含まれないもの

秀光ビルドを語るうえで避けて通れないのが、この「コミコミ価格」です。
注文住宅の見積もりは、本体価格の後から付帯工事と諸費用が積み上がり、最終的に2〜3割ふくらむのが普通です。秀光ビルドはその「後から乗る部分」を最初から価格に含めて提示するという設計思想を採っています。
| コミコミ価格に含まれる | 含まれない |
|---|---|
| 建物本体工事費 | 土地代 |
| キッチン・浴室・洗面・トイレ | 地盤改良工事(50〜150万円) |
| LED照明・エコキュート・インターホン・火災報知器 | 外構工事(庭・塀・駐車場) |
| 建築確認申請・図面作成費用 | 標準仕様外のオプション工事 |
| 地盤調査・地盤保証(20年) | 家具・家電 |
| 屋外給排水工事・仮設工事 | 建築地特殊申請・特殊運搬費 |
| 保証・アフターサービス | — |
| 全16回の品質検査 | — |
坪数別の総額イメージ
坪単価52万円で仮計算し、そこに付帯工事・諸費用(本体の20〜30%)を乗せた場合の総額イメージです。
| 延床面積 | 本体価格の目安 | 付帯・諸費用込みの総額イメージ |
|---|---|---|
| 25坪 | 約1,300万円 | 約1,560万〜1,690万円 |
| 30坪 | 約1,560万円 | 約1,870万〜2,030万円 |
| 35坪 | 約1,820万円 | 約2,180万〜2,370万円 |
| 40坪 | 約2,080万円 | 約2,500万〜2,700万円 |
現行ラインナップは3グレード
現行3グレードの仕様は以下のとおりです。
| 項目 | SK-FINE | SK-AVANCE | SK-INFINITY |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | スタンダードモデル | ミドルレンジ | 最上位 |
| 断熱等級 | 5 | 5 | 6 |
| UA値 | 0.6 | 0.6 | 0.46 |
| 窓 | アルミ樹脂複合+Low-E複層 | アルミ樹脂複合+Low-E複層 | 樹脂+トリプルガラス |
| 換気 | 第三種 | 第一種熱交換 | 第一種熱交換 |
| 耐震 | 等級3(許容応力度計算) | 等級3(許容応力度計算) | 等級3(許容応力度計算) |
| 制震 | SK4.1 標準 | SK4.1 標準 | SK4.1 標準 |
この表の読みどころはSK-AVANCEの立ち位置です。断熱等級・UA値・窓はSK-FINEと同じで、換気だけが第三種から第一種熱交換に上がります。つまりAVANCEにお金を払う理由は「断熱」ではなく「換気」です。ここを取り違えると、期待した効果が出ません。
逆にSK-INFINITYは別物です。UA値0.46・樹脂トリプルガラス・第一種熱交換と、断熱等級6をきちんと取りにいった仕様になっています。秀光ビルドで断熱を重視するなら、実質INFINITY一択と考えていいでしょう。
保証・アフターサービスと、対応エリア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 構造躯体 | 初期10年(最長30年まで延長可) |
| 地盤 | 20年 |
| しろあり | 10年(最長30年・最大1,000万円) |
| 定期点検 | 2年・5年・10年目の計3回 |
| その他 | 緊急駆けつけサービス/施工中の写真・工程をアプリで確認可能 |
保証年数そのものはローコスト帯として標準的です。ただし点検が2年目スタートである点は把握しておいたほうがいいと思います。大手では引き渡し3か月・6か月・1年で点検を入れるところが多く、入居直後の不具合を拾うタイミングが手薄になります。建具の建て付けや塗装の粗さを指摘する口コミが複数あることを考えると、ここは自分で記録を残しておく意識が要ります。
そしてもうひとつ、検討の入口で決着がついてしまう条件があります。
📌 対応エリアは23府県。首都圏・北海道・九州は対象外
2026年8月時点で全国68店舗、東北・北関東・北陸・甲信越・東海・関西・中国・四国の23府県が施工エリアとされています。東京・神奈川・千葉・埼玉の首都圏、北海道、九州は対象外です。
一条工務店ハグミーと比べるとどうか
秀光ビルドを調べていて気づいたのは、一条工務店のハグミーと価格帯がほぼ完全に重なっていることでした。ハグミーは一条工務店の規格住宅で、本体価格1,490万円〜。坪単価にすると50万円台です。秀光ビルドの50〜60万円と、ぴったり同じレンジにいます。
「一条工務店は高い」というイメージがあると意外に感じるかもしれませんが、ハグミーだけは別枠です。我が家が建てたグランスマートが本体約72万円/坪ですから、同じメーカーの中でも20万円以上安い商品ということになります。
仕様を並べてみる
| 項目 | 秀光ビルド(SK-FINE) | 一条工務店 ハグミー |
|---|---|---|
| 本体価格の目安 | 坪50〜55万円 | 1,490万円〜(坪50万円台) |
| 設計の自由度 | 自由設計/規格住宅を選べる | 100プランから選択(規格のみ) |
| 断熱等級 | 5(UA値0.6) | 6相当(UA値0.46相当) |
| 窓 | アルミ樹脂複合+Low-E複層 | 樹脂サッシ+ペアガラス |
| 換気 | 第三種(AVANCE以上で第一種) | ロスガード90(第一種熱交換)が標準 |
| 外壁 | 窯業系サイディングが一般的 | 全面タイル(4色)が標準 |
| 床暖房 | なし | オプション(約2.2万円/坪) |
| 太陽光 | オプション | オプション |
| 耐震 | 等級3+制震ダンパー標準 | 等級3超相当 |
| 対応エリア | 23府県のみ | 全国 |
| 価格の見え方 | コミコミ価格で総額を先出し | 本体価格+付帯工事の一般的な方式 |
※ハグミーのUA値については、以前は「0.6以下・断熱等級5相当」としていましたが、現在はハグミーも含めて全棟「UA値0.46程度・断熱等級6レベル」が標準仕様となりました(全棟「断熱等級6」標準仕様)。
同じ価格帯でも、思想が異なる
秀光ビルドは「見積もりの不確実性」を削りにきています。コミコミ価格で総額を先に出し、契約後に増える要素を減らす。自由設計も選べるので、間取りの融通は利きます。そのぶん(SK-FINEの場合)標準仕様は断熱等級5・第三種換気と、可もなく不可もなくの構成です。
ハグミーは「仕様の豪華さ」を優先しています。例えば、この価格帯で外壁全面タイルと第一種熱交換換気(ロスガード90)が標準というのは、正直かなり強いです。外壁タイルは初期費用だけでなく、将来の塗り替えコストが要らないという意味でも効いてきます。そのかわり間取りは100プランからの選択制で、窓の位置も大きさも動かせないという規格住宅になっています。
逆に土地が素直な形なら、同じ予算で得られる仕様はハグミーのほうが上という感触でした。
総額の順位は、床暖房と太陽光でひっくり返る
ここが一番大事なところです。
ハグミーは全館床暖房も太陽光も標準ではありません。一条工務店といえば全館床暖房、というイメージで見に行くと、ここで面食らいます。実際の追加費用はこうです。
| ハグミーの主なオプション | 費用の目安 |
|---|---|
| 全館床暖房 | 約2.2万円/坪(30坪で約66万円) |
| 太陽光+蓄電池パッケージ | 200万〜230万円 |
| ハイドロテクトタイル | 約1.8万円/坪(35坪で約60万円) |
| トリプルガラスサッシ | 要見積もり |
| 深型食洗機(標準は浅型) | 要見積もり |
| 玄関ドア電子キー | 約5万円 |
床暖房と太陽光・蓄電池を入れると、それだけで約270万〜300万円。実際の施主ブログではオプション総額350万円前後、建物総額2,500万〜2,600万円台という報告が複数あります。1,490万円という数字だけを見て計画を立てると、確実にずれます。
ハグミー側の注意点:「終了する」という噂について
検索していると「ハグミー 終了」という候補が出てきますが、2026年時点でも契約は可能です。ただし事実として押さえておくべき点があります。
- 棟数制限がある。エリアごとに上限があり、上限に達すると建てられないともききます。
- 坪単価が毎月見直されている。一条工務店は定期的に価格改定を行っており、ハグミーの坪単価も上がってきています。「1,490万円〜」がいつまで続くかは未確定です
なお寒冷地・北海道の方は、ハグミーではなくハグミーファムが対象になります。本体1,630万円〜(北海道モデルは1,710万円〜)で、工法が2×4から2×6に、窓がペアガラスからトリプルガラスに上がり、断熱等級6が標準です。秀光ビルドは北海道が施工エリア外なので、寒冷地ではそもそもこの比較が成立しない点にも注意してください。
秀光ビルドが向いている人・向いていない人
向いている人
- 総額を先に確定させて、そこから動きたくない人。住宅ローンの借入額を早く固めたい場合、この方式は精神的にかなり楽です
- 床暖房や全館空調にこだわりがなく、エアコンで十分と考えている人
- 土地が変形地・狭小地で、規格住宅では収まらない人。自由設計を選べる点はハグミーにない強みです
向いていない人
- 首都圏・北海道・九州で建てる人。施工エリア外です
- 断熱等級6以上を標準で求める人。SK-INFINITYまで上げれば等級6ですが、当然その分価格は上がります
- 引き渡し直後のアフターを手厚く受けたい人。初回点検が2年目です
- 内装・設備を細かく選びたい人。標準仕様の選択肢は多くなく、変えるとオプション費用が乗ります
まとめ|「安いから」ではなく「読めるから」選ぶ会社
秀光ビルドの坪単価は約50〜55万円。この価格帯自体は、いまのローコスト帯では特別に安いわけではありません。タマホームやアイフルホームと同じ土俵です。
この会社の本当の価値は、「見積もりが後からふくらまない」という一点にあります。注文住宅で一番しんどいのは、契約後に予算が崩れていく感覚です。そこを構造的に潰しにきている会社は、実はそう多くありません。
そして同じ価格帯には、一条工務店ハグミーがいます。総額を読みやすくしたい人には秀光ビルド、床暖房と外壁タイルを取りたい人にはハグミー。この2社は「どちらが安いか」ではなく「何にお金を払いたいか」で選ぶ関係だと思います。
ただ、この両者を比較すると、ハグミーのほうに軍配が上がることが多いかなと感じるくらいに一条工務店が強いため、秀光ビルドを選択する場合は秀光ビルドならではの強みを活かせているかをよくご検討ください。一条工務店を選択する場合、紹介も可能ですのでぜひご連絡ください。
フォーム入力のみ・契約義務なし・全国対応
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