ハウスメーカーに契約を急かされた話|3社は「6月中なら」、一条工務店だけ急かさなかった理由

ハウスメーカーに契約を急かされた施主の体験談|アイ工務店・ヤマト住建は「6月中なら」と期限つき、急かさなかったのは一条工務店だけ 家づくりの始め方
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✅ この記事の結論
最終候補だったアイ工務店とヤマト住建からは、「6月中に契約すればキャンペーンや値引きがある。準備のため6月23日ごろまでに回答がほしい」とはっきり期限を切られました。タマホームのキャンペーンにも期限がありました。
一方、最後に訪れた一条工務店の営業からは、急かされた記憶がまったくありません。
なお、もうひとつの教訓は、「早く仮契約して価格を固定すれば得」とも限らないことです。祖父が2020年ごろに結んでくれていた仮契約は、価格はある程度固定されていたものの、仮契約時の商品しか選べなくなっていました。

「今月中に契約していただければ、この値引きが出せます」「早めに契約をするとお得ですよ」
家づくりで複数のハウスメーカーを回ると、ほぼ確実にこの種の言葉を聞くことになります。我が家もそうでした。

我が家は築約45年の家から、一条工務店のグランスマートに建て替えました。2024年の6月、アイ工務店・ヤマト住建・タマホームなど複数の会社を短期間で回り、最後に予約なしで訪れた一条工務店に決めています。

この記事では、どの会社に、どんな言葉で急かされたのか、そしてなぜ一条工務店だけは急かさなかったのかを、施主の体験として正直に書きます。今まさに「今月中に」と言われて迷っている方の判断材料になればうれしいです。

我が家が急かされた8日間|時系列で振り返る

まずは、2024年6月の動きを表にまとめます。下調べを始めてから一条工務店に決めるまで、1か月かかっていません。

時期出来事期限の話
2024年5月末ハウスメーカーの下調べを開始—
6月6日アイ工務店・タマホームを見学タマホームのキャンペーンに期限あり
6月8日ヤマト住建を見学—
6月9日地元の工務店を見学—
(打ち合わせを重ねる)アイ工務店・ヤマト住建と打ち合わせ「6月中に契約ならキャンペーン・値引きあり。6月23日ごろまでに回答を」
6月15日一条工務店を予約なしで訪問。アイスマイルのタブレットを借り、ハグミーのプランももらって検討開始期限の話はなし
6月23日一条工務店に決定し、すぐに仮契約。アイ工務店・ヤマト住建にはお断りの連絡他社の回答期限

アイ工務店・ヤマト住建|「6月中に契約なら」と期限を切られた

いちばん強く急かされたのは、最終候補に残っていたアイ工務店とヤマト住建でした。どちらも「6月中に契約を結んでいただければ、キャンペーンや値引きが受けられます」という話で、契約の準備があるので6月23日ごろには回答がほしいと言われました。

どちらの会社も魅力的でした。当時はアイ工務店が第一候補で、正直なところ、そのまま6月中に契約していてもおかしくない状況でした。

→ アイ工務店をやめた理由|第一候補だったのに一条を選んだ本音
→ ヤマト住建をやめた理由|営業の熱意と見積もりの正直な感想

タマホーム|キャンペーンにも期限があった

タマホームでも、ちょうどキャンペーンの時期で、その特典には期限がありました。いただいた見積書には特別値引きやポイントサービスによるオプションの無料化も入っていて、ローコスト住宅らしい価格の魅力に期限が上乗せされている形でした。

→ タマホームをやめた理由|間取り提案までもらった正直な感想

一条工務店|期限の話は一度も出なかった

対照的だったのが一条工務店です。予約もせずに展示場を訪れた日から仮契約まで、「今月中に」「いつまでに」と急かされた記憶がまったくありません。

急いでいたのはむしろ我が家のほうでした。他社への回答期限が迫っていたので、その場でアイスマイルのタブレットを借りて、家族で急いで間取りを検討しました。一条工務店の側は、こちらのペースに付き合ってくれた、という印象です。

一条工務店が急かさなかった3つの理由(我が家の見立て)

なぜ一条工務店だけ急かさなかったのか。担当の営業さんから聞いた話と、その後の家づくりで感じたことから、我が家なりに考えた理由は3つです。

①値引きをしない会社なので「今月だけの値引き」という切り札がない

一条工務店は、値引き交渉に応じないことで知られています。実質的に安くなるのは、紹介制度や親族割などの決まった制度だけです。我が家も、値引きは親族割の1.5%(約42万円)だけでした。

「今月中なら値引きします」は、裏を返せば値引きの幅を営業の判断で動かせる会社だから使える言葉です。一条工務店にはそもそも値引きの仕組みがないので、値引きを理由にした期限も生まれにくいのだと思います。

→ 一条工務店の親族割1.5%で約42万円の値引きを受けた話

②営業の成果はハグミーでもグランスマートでも変わらない(と聞いた)

もうひとつ印象的だったのは、上位プランをすすめる雰囲気がまったくなかったことです。最初に見せてもらったのは規格住宅のハグミーやアイスマイルのプランで、「せっかくならグランスマートで」と押されることはありませんでした。

ハグミーでもグランスマートでも、営業がもらえる成果報酬は変わらないそうです。だから、どの商品のお客さんにも同じくらいの熱量で頑張ってくれるのだと思いました。実際、我が家も当初はアイスマイルでしたが、かなりしっかりと話を聞いてくださいましたし、その後にグランスマートに変更してからも同じ熱量で接してくれて真摯な対応だと感じました。

なお、実際のところ、ハグミーは打ち合わせ回数に制限があるので、グランスマートほど営業さんと仲良くなる時間はないかもしれません。それでも、成果の面からハグミーのお客さんが後回しにされることはないだろう、というのが我が家の感覚です。結局、我が家はアイスマイルからグランスマートに変えましたが、それも誰かにすすめられたのではなく、自分たちの希望を詰めていった結果でした。このように、落ち着いてその家庭にとってベストのグレードを選べるのは大きなメリットだと感じました。

→ アイスマイルをやめた理由|規格住宅で譲れなかった5つの条件

③仮契約で「いったん席を確保できる」仕組みがある

一条工務店には、本契約の前に仮契約という段階があります。仮契約金を預けると、その時点の価格やキャンペーンで話を進められるようになり、間取りの打ち合わせもそこから本格化します。仮契約金はそのまま建てれば建築費に充当されます。

本契約を急がせなくても、まず仮契約で「この人は一条で検討している」という状態をつくれる。その仕組みがあるので、営業さんが本契約を急ぐ理由が小さいのかもしれません。

📝 一条工務店でも「今月中に」と言われた施主はいる
我が家は急かされませんでしたが、ネット上には一条工務店の営業から「来週中に仮契約しないと坪単価が上がる」と言われた、という施主の体験談もあります。一条工務店の坪単価は時期によって改定されることがあり、改定の直前だと仮契約を急ぐよう言われるケースはあるようです。
ただ、これも仕方がないところがあると思っています。というのも、ある日付から坪単価が上がることがわかっていて、営業がそのことを申告しないまま経過してしまうと、顧客からの印象は悪くなると感じるからです。仮に、坪単価が上がってから契約したとしたら、どうして教えてくれなかったのか?と営業にクレームを出す人もいることでしょう。

急かされた期限は本物だったのか

アイ工務店やヤマト住建の期限は会社の都合で決まった締め切りです。月末や決算期に契約を集めたいのは、どの業界の営業でも同じです。家を建てる側の事情(家族の合意、間取りの納得感、資金計画)とは関係なく設定されています。

期限の種類会社の都合の期限自分たちの都合の期限
例月末・決算・キャンペーン終了日入学や転勤に合わせた入居時期、仮住まいの退去日
守らないと特典を逃す(家そのものは建てられる)暮らしに直接影響が出る
我が家の判断比較の結論が出ていれば使う、出ていなければ見送る優先して守る

我が家は結果的に、他社の期限と同じ6月23日に一条工務店に決めました。期限に合わせて決断した形ですが、8日間で「性能が上なのに価格は同じくらい」という比較の答えがはっきり出ていたから決められたのであって、もし答えが出ていなければ、特典を捨ててでも見送っていたと思います。ただ、その場合はアイ工務店やヤマト住建を選ぶモチベーションがかなり下がってしまいそうですが・・・

振り返ると、期限があったおかげで集中して比較できた面もあります。期限そのものが悪いのではなく、期限に合わせて「比較を終わらせる」のか「判断を飛ばす」のかが分かれ目だと感じています。

→ 一条工務店・アイ工務店・ヤマト住建の3社比較|最終的に一条を選んだ理由

「早く固定すれば得」とも限らない|祖父が結んだ仮契約の話

急かされる理由としてよく聞くのが「今のうちに契約すれば、値上がり前の価格で建てられる」という話です。これは一理あります。ただ、我が家には早く価格を固定していたのに、それを使わなかったという経験があります。

実は2020年ごろ、一条工務店のファンだった親族が、私たちのために仮契約を結んでくれていました。我が家が家づくりを本格的に考えるより、ずっと前のことです。

その仮契約のおかげで、価格はある程度当時のまま固定されていて、お得に建てられるというメリットがありました(坪単価の上昇分は一部は施主負担)。ところが、話を聞いてみると大きな落とし穴がありました。

項目2020年ごろの仮契約(祖父)2024年6月の新しい仮契約
価格ある程度当時のまま固定2024年時点の価格
選べる商品仮契約当時にあった商品だけ(グランスマートは選べない)グランスマートを採用できた
設備パナソニックのフロントオープン食洗機など、希望の設備が選べない希望どおり採用
キャンペーン当時のキャンペーンのまま(断熱王などは使えない)断熱王(断熱等級7)を適用
我が家の判断使わなかったこちらで建てた

価格が古いということは、選べる商品や設備、キャンペーンも古いままということでした。グランスマートも、決め手のひとつだったパナソニックのフロントオープン食洗機も使えないことがわかりました。これでは本末転倒なので、祖父の仮契約とは別に、新しく仮契約を結び直しました。

☝ 価格を固定する=仕様もその時点で止まる
「今のうちに契約すれば値上がり前の価格で」という話は、価格だけを見れば正しいです。ただ、住宅は毎年のように新しい商品や設備、キャンペーンが出てきます。早く固定するほど、そのあとに出たものを選べなくなる可能性があることは知っておいてください。

ちなみに、祖父の仮契約はまったくの無駄にはなりませんでした。祖父母が一条工務店の顧客だったことで、我が家は親族割を受けられ、祖父母には紹介の謝礼も出ています。家づくりの選択肢を増やすために早めに仮契約を取っておくことには意味があると感じています。

→ 祖父母の仮契約で親族割を受けた経緯と、紹介制度のしくみ

2回目の仮契約金は「迷わず振り込んだ」

1回目の仮契約金は祖父が払ったもので、私たちが払ったものではありません。2回目、つまり2024年6月の仮契約金は自分たちで振り込みました。

そのときの正直な気持ちは、「どのみち建築費に充当されるのだから、振り込んで当然」でした。一条工務店で建てると決めていたので、仮契約金は「先に払う建築費の一部」という感覚です。

逆に言えば、まだ一条で建てるか決めきれていない段階なら、仮契約金はもっと重く感じるはずです。仮契約金は一般に100万円と言われていて、決して小さな金額ではありません。ただし、その100万円は使わなければきっちり返ってくるお金です。実際に我が家は、古い仮契約を解約しましたが、その仮契約金は印紙代を除いて全額が戻ってきました。

「今月中に」と急かされたときに確認したい6つのこと

我が家の経験をふまえて、急かされたときに確認しておきたいことをまとめます。

  1. 期限と特典の中身を確定させる
    「何が・いくら・いつまでに契約すれば」を確定させるのが重要です。条件が書面で出るとベストです。
  2. 値引き額ではなく総額で比べる
    値引きが大きく見えても、標準仕様の範囲が違えば最終的な支払いは逆転します。同じ性能・同じ設備にそろえた総額で比べることが大切です。一条工務店は標準仕様の範囲が広いことが特徴のハウスメーカーです。
  3. 価格を固定すると、仕様もそこで止まらないか確認する
    我が家の祖父の仮契約のように、新しい商品や設備、キャンペーンが選べなくなる場合があります。
  4. 解約したときに戻るお金を契約書で読む
    手付金や仮契約金が、どの段階でいくら差し引かれるのか。説明だけでなく、契約書の条項で確認します。一条工務店の場合は、図面の作成などを進めていなければ、大部分が戻ってくるので安心してください。
  5. ハウスメーカーの選定期限は自分たちで決める
    期限は営業さんが決めるものではなく、家族が決めるものです。営業がどれだけ急かしたとしても、最終的には自分たちで決めるようにしましょう。

💡 断るときは、期限の前にはっきり伝える
我が家は一条工務店に決めたあと、アイ工務店とヤマト住建にはすぐにお断りの連絡を入れました。期限を切ってきた会社ほど、契約の準備を進めてくれています。迷っているなら「期限には間に合いません」と早めに伝えるほうが、相手にとっても親切だと感じました。

悲しいことですが、営業は断られることに慣れています。これまで尽力してくれたのに断ることは確かに申し訳なさも感じますが、断るべきときはきっちり断りましょう。

「急かされて決めたくないけれど、他社の間取りや見積もりも見ておきたい」という方は、営業さんと対面しなくても複数社のプランを取り寄せられるサービスもあります。我が家も一条工務店と比べるために使いました。

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よくある質問

Q. ハウスメーカーに「今月中に契約を」と言われたら、断っても大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。期限つきの特典は逃すかもしれませんが、家そのものが建てられなくなるわけではありません。我が家もアイ工務店・ヤマト住建の「6月中なら」という特典は受けずに、一条工務店に決めました。比較の結論が出ていないなら、見送るのも立派な判断です。

Q. 一条工務店は契約を急かさないのですか?

A. 我が家の担当営業からは、急かされた記憶がまったくありません。値引きをしない会社なので「今月だけの値引き」で急かす理由がないのだと思います。ただ、坪単価の改定前に仮契約を急ぐよう言われた施主の体験談もあるので、時期や担当者によって違いはあります。

Q. 早く仮契約して価格を固定したほうが得ですか?

A. 価格だけを見れば得になることが多いです。基本的にそこまでデメリットはないので、早めに固定するほうが良いことは多いでしょう。ただし、固定した時点の商品・設備・キャンペーンしか選べなくなる場合がありますので、その点だけ注意しましょう。

Q. 一条工務店の営業は、上位プランをすすめてきますか?

A. 我が家の場合は、まったくすすめられませんでした。営業さんはハグミーでもグランスマートでも成果報酬は変わらないらしいので当然といえば当然かもしれません。自分自身でしっかり調べて決める家庭にとっては、変に勧められないことは好感度が高かったです。

まとめ|期限は会社の都合、決める日は家族の都合

「今月中に」と言われると、決めないことが損のように感じます。我が家もキャンペーンを使わないことを決断するのは、勿体なさを感じて決めにくかったです。しかし、あくまでもその期限は会社の都合で決まったもので、家を建てるのを決めるのは最終的には施主です。計画中の皆様が素晴らしい家づくりを決断できるよう願っています。

☝ これから一条工務店を見に行く方へ
一条工務店には、施主からの紹介で契約すると特典を受けられる紹介制度があります。展示場で初めて名前や連絡先を書く前の手続きが必要とされているので、急いで展示場に行く前に、仕組みだけでも確認しておいてください。我が家は親族割が使えたので助かりましたが、「最後の確認のつもり」で予約なしにふらっと訪れると、紹介制度を使えなくなることがあります。
👉 一条工務店の紹介制度|特典の内容と申し込みの流れ

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