タマホームは、ローコスト住宅の代名詞ともいえるハウスメーカーです。「品質も、価格も、叶う家。」というCMのイメージどおり、大手ハウスメーカーの中ではトップクラスのコストパフォーマンスを誇ります。
我が家は家づくりの検討段階でタマホームに3度足を運び、主力商品「大安心の家(Type B)」で約43坪の間取りプラン(4LDK+シューズクローク+太陽光パネル)と見積もりまでいただきました。価格の安さには驚きましたし、営業担当の対応にも好感を持ちました。それでも最終的にタマホームは選ばず、一条工務店のグランスマートで建て替えています。
この記事では、タマホームの良かった点も率直に評価したうえで、それでもやめた理由を正直にお話しします。
✅ この記事の結論
タマホームは価格の安さが圧倒的で、営業担当の対応も丁寧でした。約43坪(施工面積)の大安心の家で本体工事費が約2,087万円、諸費用込みの総額でも約3,191万円。一条工務店グランスマートの総額約4,504万円と比べると約1,300万円安く、間取りプランの叩き台としても十分な完成度がありました。正直に言えば思ったよりずっと良かったです。一条工務店のアイスマイルがなければ、タマホームを選んでいた可能性が高いです。しかし、断熱性能(等級5〜6)と全館床暖房がないことが最終的な懸念になり、一条工務店を選びました。
この記事の内容
タマホームを訪問した背景
我が家がタマホームを訪れたきっかけは、ハウスメーカー8社を巡る検討の中で「軽い気持ちで行ってみた」というものでした。
親族にタマホームが好きな人がおり、以前から名前は聞いていました。また、ちょうどQUOカードがもらえるキャンペーンもやっていたので、「とりあえず話だけ聞いてみよう」くらいの気軽さで展示場に向かいました。
タマホームは最終候補3社(一条工務店・アイ工務店・ヤマト住建)には入らなかったものの、後述するように良い意味で期待を裏切られたハウスメーカーでした。紹介制度や法人割引などの「ツテ」は一切なく、完全に自分たちで訪問しています。
💬 我が家が訪問した8社
一条工務店、アイ工務店、ヤマト住建、積水ハウス、トヨタホーム、ヘーベルハウス、パナソニックホームズ、タマホーム。このうちタマホームだけが紹介や割引なしの「独自訪問」です。
間取りプランと見積もりをもらうまで
タマホームには計3回訪問しました。初回は展示場の見学と要望のヒアリング、2回目に間取りプランと見積もりの提示、3回目に修正プランの確認という流れです。
提案されたのは、タマホームの主力商品「大安心の家(Type B)」で延床面積38.31坪(施工面積43.01坪)の4LDKです。1階はLDK20帖+洋室6帖+シューズクローク、2階は洋室9帖+5.2帖×3部屋+トイレという構成でした。最低限の要望を伝えた段階で営業担当が「仮の間取りを作ってみます」と言ってくださり、2週間後の打ち合わせではCAD図面まで仕上がっていました。もちろん気に入らない部分はありましたが、叩き台としての完成度は十分で、ここから修正を重ねていけば良い間取りになりそうだと感じました。
見積もりの内容は以下のとおりです。

本体工事費だけで見ると約2,087万円。諸費用をすべて含めた総額でも約3,191万円です。太陽光発電5.10kWも含まれています。さらに特別値引き100万円やポイントサービスによるオプション無料化(収納増設・シューズクローク・可動棚など)もあり、ローコスト住宅の名に恥じない価格でした。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| A 本体工事(43.01坪) | 20,872,091円 |
| B オプション工事 | 332,110円 |
| C 付帯工事 | 1,214,000円 |
| D 必要費用(設計料・地盤調査等) | 2,418,000円 |
| 総工事費合計(税込) | 27,319,821円 |
| 紹介工事(外構、解体等) | 2,300,000円 |
| その他費用・諸費用 | 2,290,200円 |
| 合計(税込) | 31,910,021円 |
紹介工事という見慣れない項目には、解体工事170万円、照明工事10万円、外構工事50万円が含まれています。子育てエコホーム補助金(100万円)の対象でもあったため、実質負担はさらに下がります。約43坪でこの金額なら、50〜60坪に広げても予算内に収まりそうだと本気で感じるほどの安さです。また、住宅グレードに応じてポイントが付与され、そのポイントでオプションと交換することができるのもお得なところです。
大きく建てることも可能!
仮に50坪で建てる場合は+400万円で総額3600万円、仮に60坪で建てる場合は+900万円で総額4100万円という感じでした。といっても流石に60坪の家は広すぎると感じたのでいくら大きくしても50~55坪だと感じましたが、広くすることが選択肢に入ったのは選択肢としてとても良かったです。
キャンペーンによりちょっとお得に

ちょっと古いチラシですが、ちょうど私たちがタマホームを訪問したときには、キャンペーンをやっていました。結構な頻度で実施しているようですが、オプション追加費用が抑えられるのは嬉しいですね。タマホームでは、こういったキャンペーンは地域によって結構異なるみたいなので自分の建築地付近のタマホームで確認してみてください。
また、40坪以上の大安心の家ならカップボードが標準仕様なので無料になります。タマホームは35坪以下、40坪以下のあたりで追加費用がかかるタマルールがあるので、タマホームの場合は大きい家ほどメリットがあるなと感じました。
結局総額はいくら?
上記のオプションでは蓄電池が含まれておりませんし、太陽光の容量も小さいです。また、私の建築経験からいえば、解体工事200万円、外構工事450万円ほどは取っておかないと厳しいです。この他、もう少しオプションを付けたとして、実際は+550万円ほどの追加を見込む必要があると思います。
その上で43坪なら総額3650万円、50坪くらいなら総額4050万円のつもりで検討を進めました。なお、現在だと物価高騰によりもう少し値上がりしていますが、それは一条工務店も同じです。
間取り公開!値段の割に広いです。

1回目の打ち合わせは短かったにもかかわらず、次回までに図面を用意すると言ってくださり、要望をしっかり反映した図面を作成してくだいました。ここには掲載しませんが、3Dパースまで用意してくださり、家全体のイメージも非常に分かりやすかったです。
もちろん足りていないところ、改善してほしいところは多々ありました。しかし、それ以上に多くの要望を取り入れようとした検討した形跡が図面からも説明からも垣間見えました。正直に言うと、ローコスト住宅ということもあり、「もっと簡易的な提案なのではないか」「雑な仕事ではないか」と勝手に想像していましたので、いい意味でとても驚きました(タマホームさん、ごめんなさい……)。結果的に2回目の打ち合わせでかなり好印象となりました。
そして、上記の図面は43坪ですが、それでも十分に広さを感じられる間取りでした。やはり、「広さはすべてに勝ります!!」
仮に50坪まで広げるなら、1階はさらにリビングを広くし、ウォークインクローゼットやパントリーを追加して。さらには趣味部屋用に1部屋追加で用意できるかもしれません。2Fは、子ども部屋を「将来仕切る前提の大部屋」にする必要がなくなり、最初からそれぞれ独立した個室を用意できます。まだ余裕がありますので、書斎やトレーニングルーム、サブリビングなどを設けることも十分可能でしょう。
広さにゆとりがあると、間取りの自由度は一気に高まります。43坪でも十分魅力的でしたが、「あと7坪あるだけで、ここまで夢が広がるのか」と感じさせられる提案でした。
タマホームの良かった点
① 圧倒的な価格の安さ
タマホームの最大の魅力は、なんといっても価格です。我が家がもらった見積もりでは、大安心の家43坪の本体工事費が約2,087万円(坪単価約49万円)。一条工務店のグランスマート(建物工事費約3,811万円、坪単価約72万円〜)と比べると圧倒的に安く、同じ予算なら家を一回り以上大きくできますし、浮いた費用を外構や家具に回すこともできます。
諸費用込みの総額で比較しても、タマホーム約3,191万円に対して一条工務店約4,504万円。差額は約1,300万円です。予算に対して余裕があったので「50〜60坪でも問題なさそう」でしたし、その分外構工事に費用を費やすでもいいですし、別に土地を購入して家庭菜園することもできると感じました。
② キャンペーンの活用でさらにコストダウン
タマホームは時期によって様々なキャンペーンを実施しています。我が家が訪問した2024年6月は「選べるサービスキャンペーン」の期間中でした。QUOカードのプレゼントキャンペーンもあり、見積書には特別値引き100万円が適用されています。さらに「ポイントサービス」として収納増設・シューズクローク・可動棚といったオプションが実質無料になっており、合計約30万円分のオプションが0円に。もともと安いうえにキャンペーンでさらにお得になるため、コスト面での訴求力は非常に高いと感じました。
③ 営業担当の人柄と対応力
当初は正直なところ「できる男」という印象はなく、あまりやる気が見えない中年の男性でした。しかし、態度はとても優しく、まったく高圧的ではありませんでした。最低限の要望を聞いたら「仮の間取りを作ってみます」とすぐに動いてくださり、2週間後には図面が完成していました。
ローコスト住宅だからといってサービスが雑ということはまったくなく、むしろ十分以上のサービスを提供していただけたと感じます。今振り返ってみても、担当に対する不満はほとんどなく、とても良い担当だったと思います。
それでもやめた理由
良い印象を持ったタマホームでしたが、最終的には選びませんでした。理由は大きく3つです。
① 断熱性能に限界がある
我が家がタマホームをやめた最大の理由は断熱性能です。
大安心の家の標準仕様では断熱等級5が確約レベルで、等級6を目指すのがやっとという状態でした。オプションで断熱材やサッシを強化すれば等級6に近づけることはできますが、2024年8月時点では確約まではしていけませんでしたし、追加費用がかかりますし、それでも一条工務店の断熱等級7には遠く及びません。
我が家が最終的に建てたグランスマートは、UA値0.18(実測)・C値0.40(実測)で断熱等級7(HEAT20 G3相当)。この性能差は光熱費や住み心地に直結するため、長期的に見ると大きな違いになると考えました。
💡 補足
タマホームには「えがおの家」という断熱等級7・UA値0.23のフラッグシップモデルもあります。ただし、我が家の検討当時はまだ登場していなかったため、比較対象にはなりませんでした。断熱性能を重視しつつタマホームが気になる方は、えがおの家も候補に入れてみてください。ただし、フラッグシップモデルだけあってローコスト住宅のメリットである価格の安さが消えていってしまうのが難点です。。。
② 全館床暖房がない
一条工務店の大きな特徴のひとつが全館床暖房の標準装備です。家中どこにいても足元から暖かいという快適さは、一度体験すると手放せなくなります。
タマホームでは床暖房はオプション扱いで、対応エリアも限定的です。冬の寒さ対策としてエアコンや局所暖房で対応することは可能ですが、「家中どこでも同じ温度」という全館空調の快適性には及びません。断熱性能の差と合わせて、冬場の快適性は大きな懸念点でした。
③ 一条工務店のアイスマイルという存在
最終的にタマホームをやめる決断ができたのは、一条工務店のアイスマイルの存在が大きいです。
アイスマイルは一条工務店のセミオーダー型規格住宅で、坪単価(オプション込み)は70〜85万円程度。タマホームよりは高いものの、断熱等級6・全館床暖房が標準装備されています。つまり、タマホームでオプションを追加して断熱性能を上げた場合の金額と、アイスマイルの金額を比較すると、性能差を考えれば一条のほうが合理的だと判断しました。
もし一条工務店を訪問していなければ、おそらくタマホームで43〜50坪の家を建て、オプションで断熱性能を高める方向で進めていたと思います。タマホーム自体に大きな不満があったわけではなく、単純に一条工務店のコスパに上回られた形です。
💬 我が家の場合
最初の期待値が低かっただけに、後から評価がどんどん上がっていったのがタマホームでした。アイ工務店やヤマト住建だけの比較であれば、タマホームを選んでいた可能性は十分にあります。複数社をしっかり比較することの大切さを実感した体験でした。
タマホームが向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| コストを最優先にしたい | 断熱等級7クラスの高断熱住宅が欲しい |
| 広い家(40坪以上)を予算内で建てたい | 全館床暖房を標準で入れたい |
| デザインや設備より価格重視 | 気密性能(C値保証)にこだわりたい |
| 長期優良住宅をコスパよく取得したい | 設備のグレードにこだわりたい |
| 間取りの自由度を確保しつつ安く建てたい | 初期保証30年以上を重視する |
タマホーム vs 一条工務店 比較表
最後に、タマホーム(大安心の家)と一条工務店(グランスマート・アイスマイル)のスペックを比較します。我が家がタマホームをやめた理由は③で書いた通り「アイスマイルの存在」が大きいため、3商品での比較表にしました。
| 項目 | タマホーム 大安心の家 | 一条工務店 アイスマイル | 一条工務店 グランスマート |
|---|---|---|---|
| 我が家の見積もり総額 | 約3,200万円 (43坪) | 約3700万円 (約40坪) | 約4,500万円 (約38坪) |
| 坪単価(本体工事) | 約49万円 | 60〜75万円 | 約72万円 |
| 構法 | 木造軸組在来工法 | 2×6枠組壁工法 | 2×6枠組壁工法 |
| 断熱等級 | 等級5(標準) | 等級6 | 等級7 |
| UA値の目安 | 約0.55 | — | 0.18(実測) |
| 全館床暖房 | なし | 標準 | 標準 |
| 太陽光発電 | 5.10kW(オプション) | 選択可 | 13.475kW |
| 耐震等級 | 3 | 3 | 3 |
| 設計方式 | 自由設計 | セミオーダー(約4000種類) | 自由設計 |
| 外壁 | 窯業系サイディング | サイディング | ハイドロテクトタイル |
| 保証(構造躯体) | 初期10年 延長最長60年 | 初期30年 延長最長60年 | 初期30年 延長最長60年 |
| 換気システム | 第1種全熱交換 | ロスガード90 | ロスガード90 |
坪単価だけを見ればタマホームが圧倒的に安いです。しかし、断熱性能・全館床暖房・保証期間などの「標準で付いてくるもの」を考慮すると、アイスマイルとの価格差はかなり縮まります。我が家の場合、オプションでトリプル樹脂サッシを追加して断熱性能を上げようとしましたが、そもそもの壁の断熱性能が若干低く、あまりおすすめではありませんでした。断熱性能を上げるならば、最上位プランにしたほうが良く、そうすると一条工務店のほうが相対的にお得になっていく始末でした。
一方で「広さを最優先にしたい」「断熱等級5で十分」「床暖房は要らない」という場合、タマホームは魅力的でしょう。何を優先するかで答えは変わるため、複数社から間取りと見積もりを取って比較することをおすすめします。
まとめ
タマホームは、最初の期待が低かったからかもしれませんが、正直に言って期待以上のハウスメーカーでした。最初は軽い気持ちで訪問しただけでしたが、価格の安さ、営業担当の丁寧な対応、間取りプランの叩き台としての優秀さなど、良い意味で予想を裏切られました。
それでもやめた理由は、断熱性能と全館床暖房の有無でした。そして一条工務店のアイスマイルという「同価格帯なのに性能が上回る」選択肢が存在したからです。タマホームと打ち合わせるなかで一条工務店・アイ工務店・ヤマト住建とは比べるベクトルで検討を進めていました。広さを重視するならタマホームに、住宅性能を重視するなら一条工務店・アイ工務店・ヤマト住建のいずれかにしようと決めました。タマホームを選んだ場合は、タマホームとしての幸せがあると感じましたので、それもとても良い選択肢だったと思います。皆様も良いお家作りができるよう願っています。
✅ この記事のまとめ
・タマホームは価格の安さが圧倒的。43坪で本体約2,087万円、総額約3,191万円
・一条工務店との総額差は約1,300万円。50〜60坪も視野に入る水準
・特別値引き100万円+ポイントサービスでオプション無料化などキャンペーンも充実
・営業担当の対応は丁寧で、2週間で図面まで作成してくれた
・断熱性能(等級5〜6)と全館床暖房なしが懸念点
・一条工務店のアイスマイルの存在が決定打。タマホームへの不満ではなく、比較した結果として一条を選択
ハウスメーカー選びで後悔しないためには、必ず複数社の間取りプランと見積もりを比較することが大切です。我が家もタマホームに行かなければ、ローコスト住宅の実力を知らないまま検討を進めていたかもしれません。
フォーム入力のみ・契約義務なし・全国対応


